漢方薬・鍼灸 世珍堂の施術例

婦人科

多嚢胞性卵巣症候群(pcos)

2020.05.29

病院での診断

多嚢胞性卵巣症候群(pcos)

これまでの経過

10代から生理不順があり、1年前の結婚を機に婦人科を受診、多嚢胞性卵巣症候群と診断されホルモン剤服用による治療を開始。それにより2~3か月に1回来経しているが、なるべくホルモン剤に頼らず改善させ、妊娠したいとのことで鍼灸と漢方治療を開始した。

続きを見る

鍼灸院としての診断

冷えやむくみ、コリの症状、体格、舌診、脈診などからPCOSの患者さんに特に多い「身体に余分な水分や老廃物(痰湿)が停滞している」状態であると考えた。また、結婚後の体重増加(10㎏)もあり男性ホルモンや黄体刺激ホルモンの過剰分泌など、ホルモンバランスの乱れも影響していると考えた。

続きを見る

治療方針

「健脾利湿」(水の巡りを司る"脾”の働きを高め、痰湿を取り除く)の治療をメインとし体質改善をはかり、その他「活血」(血流改善)、「補腎」(生殖器系の機能向上、ホルモンバランス改善)の治療も進めていくこととした。

続きを見る

治療内容

李式鍼灸の「健脾利湿」の配穴と手技をベースにしつつ、低温期と高温期で施術内容を変化させて行った。(李式鍼灸は鍼に「補」「瀉」手技を加えたり、一般の施灸より深い部分まで熱を浸透させる「重灸」などの特長があります)

続きを見る

施術回数・頻度・期間

鍼灸治療は週1回。鍼灸治療開始後はご本人希望で婦人科のホルモン剤治療をお休みし、2か月経過後に自力で来経。治療から半年たった現在も1か月、2か月の間隔でやや不順ではあるが来経している。
タイミングは継続中。

続きを見る

施術後のケア

施術をした日以外は、「関元」「三陰交」「腎兪」のお灸をして頂くようお願いした。また運動習慣が全くなかった為、ダイエットの一環としてウォーキングや自重負荷の筋トレを1日おきにして頂くようアドバイスし、実践して頂いている。

続きを見る