さくら鍼灸院の施術例

ギックリ腰様の腰の中心部の痛み

2020-06-07

これまでの経過

数日前より腰の違和感を感じていた。
空手の練習のため、準備運動にドッチボールをしていたが、はしゃいいでしまい、一回転のジャンプをした時に腰に痛みが走り、その後から動作時の痛みがキツくなり、練習をやめて帰宅する。

翌朝もまだ痛みがあるため鍼灸院に来られる。
前屈時の痛み。背屈では痛みはない。
小学校から空手を習い、選手でも活躍しているが自粛期間のため久しぶりの練習を1度したのち、2度目の練習前に傷めた。

練習を始めた時期から気温が30度近く上がったこともあり、冷たい三ツ矢サイダー、コーラ、アイスクリームを食べ、素麺、冷麺とスイカを食べるなど消化器を冷やしてしまっていた。

また、学校が始まり教室内は冷房が効いていたため、室内では肌寒さも感じていた。来院時にはサンダルで来られ、ふくらはぎや腰回りも冷えていた。

お風呂は湯船に浸かることはほとんどなくシャワーで済ませている。

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鍼灸院としての診断

上記の状況から背部の筋肉が硬くなっていたところに急にジャンプをしてしまい、筋肉を傷めたと考えられる。
踵から頭頂まで通る膀胱の経絡が外気だけでなく内臓の冷えも加わり血行が悪くなったため、傷める引き金となったと考えられる。

通常、ギックリ腰様の痛みにはアイシングで冷やされることもあるようだが、冷えが原因の場合はお灸や可視光線などを優先的に施術に使う。

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治療方針

痛みの箇所を中心に全身のツボの状態を把握し、筋肉の緊張、冷えと熱感を同時に触診し、適宜施術のポイントを決める。

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治療内容

右の腎兪、脾兪、胃兪などに虚の反応がみられる。
腹部はやや硬く、圧痛もあるため消化機能の低下も考えられ、胃腸の働きを高めるツボを選び、鍼とお灸を施す。
施術後、前屈時の痛みは和らぐ。

翌日は空手の稽古にも参加し、正座からの立ち上がり時の痛みを消えている。
初回でほぼ痛みが消えたので施術を終える。

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施術回数・頻度・期間

1回

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施術後のケア

靴下、長ズボンを履くこと(特に冷房の部屋)
冷たい清涼飲料水やアイスクリームを食べすぎない。
梅雨時期までは冷たい麺類も極力控える。
スイカや果物も食べ過ぎないこと。

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