さくら鍼灸院の施術例

全身

更年期障害のホットフラッシュ、肩と首の凝り

2020.05.21

病院での診断

更年期障害

これまでの経過

55歳女性 更年期の諸症状など。

既往歴:盲腸、子宮筋腫(3cm大)、アレルギー性鼻炎
現在の症状:
頭痛(後頭部痛、側頭部)、ホットフラッシュ(特に夜間)、アレルギー性鼻炎、鼻詰まり、咳と痰、動悸、めまい、便秘、下肢の浮腫み、耳鳴り、のぼせ、足腰の冷え、太ももの前面が痛いくらいに冷えるなど。

婦人科で半年ほどホルモン治療を行うが、年明けから体調を崩し始めて治療を中止。どうすれば、どこに行けば良くなるのかがわからず、辛い日々を送られていました。

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鍼灸院としての診断

これまでのストレスや現在お困りの症状、生活習慣などをカウンセリングでしっかりとお聞きしました。長年の仕事や家庭でのストレスもあり、疲労をかなり蓄積されていました。

それに加えて、食生活にも問題があるようでした。
太もも前面の冷えは胃経の異常からと考えられます。

辛いもの、チョコレートなどの菓子類も普段からよく食べておられ、ピクルスや調理に唐辛子やニンニクもよく使用されていました。

また、冷たい飲み物とアルコールにより、脾の働き(消化器全般)が弱ってしまったようです。

更年期には疲れやストレスからの過食や不摂生により、脾胃の働きが低下してしまいやすくなります。
気が上に上がってしまい上半身や顔にも多量の汗が出てしまいます。

なかなか汗が止まらないと、汗をかいた場所が慢性的に冷えやすくなり、肺の機能が弱ることで鼻づまりや咳、痰の原因にもなってしまいます。

眼の疲れから肩や首の凝りがひどいようでしたが、肝の経絡と眼の関係から背中の肝のツボを観ると膨隆して硬くなっていました。

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治療方針

背中のツボは特に上半身が相当硬くなっており、施術後は少し緩みましたが左右差もまだ残りました。施術の継続と食生活を変えることで特に、肝兪・胆兪・脾兪のツボの左右差はなくなっていくと思われます。

五臓六腑の中でも、特に肝・脾・肺・腎のバランスが崩れていますので、全身を整える施術をしながら、心身の乱れを整えていきます。

施術だけに頼るのではなく、生活習慣の大切さをご理解いただき、ご自身にも努力をしていただくことで、早くお元気になっていただけることをお伝えしました。

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治療内容

足の肝のツボから熱を抜き、足の腎経のツボからエネルギーを補い、上半身の異様な汗や熱感は取れていきました。

施術前の足や臀部の冷えは可視光線で芯から温めていきます。
経絡の流れで気血水の滞っている箇所を手技にて調整。

ツボの圧痛は施術前後で変化が見られたため、1回目の施術を終了しました。

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施術回数・頻度・期間

本日は1診目の施術。週に1回から2回の通院でひと月様子をみていただきます。

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施術後のケア

次回はセルフケアとして、自宅でのお灸、筋トレ、ストレッチの指導をいたします。

食事はできるだけ味の濃いものや脂っこいもの、麺類、唐辛子やニンニクなどの香辛料を避けて、アルコールや冷たいお茶なども控えるようにお伝えしました。

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