さくら鍼灸院の施術例

肩

自律神経失調症、不眠、不安

2021.11.11

病院での診断

自律神経失調症、不眠症

これまでの経過

夏から体調を崩し、食欲不振や不眠で来院されました。
今年は5月連休明けから梅雨が始まり、10月半ばまで暑い日が続いたため、例年より長く冷房に当たり、冷たい飲み物を摂ることが多かったようです。
散歩や日光浴が例年より極端に減っていて筋力も低下していました。
自律神経の乱れから不眠、不安症状もあり、お薬も7年前から服用されていたようです。胃腸の弱りから血が不足し、不眠や不安も増長し、さらに倦怠感から動けなくなり悪循環になっていました。

2診目以降はお薬の服用を自主的にやめられています。
(トフィソパム50mg、メトリジン2mg、ジアゼパム安定剤)

鍼灸施術の開始と季節の変わり目で涼しくなったおかげか、薬の副作用の影響もあったのか食欲は日増しに出てきて、しっかりと外出もでき眠れるようになりました。

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鍼灸院としての診断

夏の猛暑時は家で横になることが多く日光に当たることが少なかった様子。
冷たい飲食と冷房により食欲不振となり血の不足から(血虚)さらに眠れなくなり、また睡眠不足から腎が弱り(腎虚)不安が増長されたと考えられる。

若い頃から甘いものが大好きで妊娠中や産後も甘いデザート、アイスやパフェなども食べていたようです。

授乳を4年ほど継続されていたためベースに血虚や腎虚がある上に、今回の猛暑でさらに消化器の弱り(脾虚)が悪化したものと考えられます。

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治療方針

消化器の働きを良くするツボ、精神を安定させて寝つきが良くなるツボを適宜選んで鍼とお灸で施術をする。必要に応じて可視光線を当てる。
散歩や軽い運動、食事のアドバイスをして実践していただく。

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治療内容

1診目 
手足、背中、腹部のツボは虚して冷えている箇所が多く、お灸を中心に消化器の働きを良くするツボを適宜選び、鍼とお灸を施す。
心兪、脾兪、胃兪、腎兪、小腸兪、三陰交、太白、関元、照海

2診目ー7診目
上記のツボから数カ所選びお灸。
肝兪、太衝、臨泣、後渓、照海に鍼。

途中、3日間ほど寝つきが悪くなり不安感が出たが、その後は食欲、睡眠ともに良くなってきている。
姉妹で他府県まで出かけてかなり歩き、食事を楽しむことができた。

生理前や眠れない時はイライラも出るがかなり気持ちは明るく前向きになってきている。

まだ、ツボの状態は虚している箇所が多いので、引き続き施術を行っていく。

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施術回数・頻度・期間

3週間で7回

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施術後のケア

足腰が冷えないように靴下や服装に気をつけていただく。
散歩や軽い運動を30分以上心がける。
温かい食事、味噌汁、お鍋、スープなどで消化の良い食事を摂って、栄養が吸収できるように食事も気をつけていただく。
スマホを見過ぎないこと。

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