さくら鍼灸院の施術例

妊娠29週の逆子、仙骨痛、予定日超過対策

2021-06-12

病院での診断

妊娠29週の逆子、仙骨痛

これまでの経過

妊娠29週3日で逆子の診断を受け、逆子治療で来院されました。
予定日6月12日。
右側に赤ちゃんの背中があり、左側を向いて寝るように産婦人科で指導されたとのこと。
10年くらい前に腰椎椎間板ヘルニアの既往歴あり。
二人目出産後から子宮脱になり、ぺっサリーをはめておられます。

現在1歳10ヶ月の娘さんと4歳の息子さんがいて3人目の出産になります。先月に引っ越して来られたばかり。

子供が小さいため動かない訳には行かず、子供2人を車に乗せてお出かけすることも多く、かなり動いてしまったようです。
幼稚園や産婦人科を探すのにも大変苦労されていました。

自宅でのお灸もお渡ししましたが一日1回くらいしかできそうにないご様子。逆子は無事に戻りましたが、持病の仙骨の痛みが再発して動くのもお辛そう。

5月の半ばを過ぎてからは息切れがきつくなり、貧血の疑いがあるので検診日に相談をしてもらうことに。

5月末には子供が車にひかれそうになったため、慌てて走り出してしまい鼠蹊部に激痛が走るほどの痛みが出たようで心配されていました。
動けないほどの痛みがあり、翌日に送迎させていただき来院されました。
施術で痛みは緩和し、腰痛も少しずつマシになりお散歩にも行けるようになりました。

これまでの妊娠ではお腹がほとんど張らず、予定日を超えても陣痛が来ないこともあり、陣痛促進剤や破水からお産が始まったようなので、今回はお灸を続けることでスムーズな陣痛が来るように施術を継続しました。

最後の施術で三陰交へのお灸を多めに施したところ、二日後にしっかりとした陣痛が来て、到着後1時間での超スピード出産だったそうです。陣痛が来てから3時間半とは早い!!

元気な女の子でした。おめでとうございます!
「お灸の効果か穏やかな出産でした!」とお喜びの声をいただきました。

続きを見る

鍼灸院としての診断

一人目、二人目の産後もゆっくりすることができず、腰痛や仙骨痛、の原因となる。10年前の腰椎椎間板ヘルニアは夜勤がある看護の仕事で無理をされたことから発症したと考えられる。

今回は臨月前のお引越しとなり、子供達が2歳、3歳と小さいため、肉体的にも精神的にもストレスが強くかかり、何よりも引越し作業で動き過ぎてこられたため逆子の原因となったと考えられる。

続きを見る

治療方針

消化器の弱りもあり、鍼とお灸で消化器の働きを良くし、腎の弱りを高める施術を主に心がける。
足と臀部の冷えを棒灸と可視光線で補う。

逆子のお灸と体操を続けてもらう。
8ヶ月終わりから息切れがではじめたため、出来るだけ自宅では安静を心がけてもらう。
臀部や下肢の冷えには注意してもらう。

続きを見る

治療内容

3月末と4月初めに逆子の施術を2回。
自宅でのお灸と体操をしてもらう。 

1週間後の検診で正常位に戻る。

腰痛、仙骨痛の施術を6回。
後半は息切れ、お腹の張りが少ないなどがあり、安産に向けて施術を行う。息切れは貧血のため、食事を気をつけてもらう。

5月末に赤ちゃんの大きさも問題なくいつ生まれても大丈夫なので動くように病院で言われる。息切れもマシで散歩をするが鼠蹊部の痛みと腰痛が出てくる。

同じ日に、自転車に乗った子供が車にひかれそうになり、慌てて走って鼠蹊部に激痛が起きる。歩くと痛みがあるため翌日来ていただく。

横向きで足臨泣、三陰交、足三里、血海、照海、合谷から適宜選び、鍼と灸を施し、鼠蹊部に可視光線を当てて施術を終える。

6月5日
前日にくるくる回って立っていられないくらいのキツイめまいと吐き気があり動けない様子。胃液を嘔吐。胎動はある。
胃の不快感は数日前からあった。翌日来院時にはめまい消失。

子宮口は4センチほど開いてきているので、三陰交へのお灸を多めに施したところ、二日後にしっかりとした陣痛が来る。

下腹部に腰痛予防に巻いていた腹帯2枚がキツすぎたので、赤ちゃんの頭がしっかり骨盤の中に降りて来れるように外してもらう。
その後、順調にお産が進んだ様子。

6月7日
陣痛が13時に始まり16時35分にご出産。
病院到着後1時間での超スピード出産となる。

3314g 50cm の元気な女の子の誕生、おめでとうございます。
陣痛が来てから3時間半とは早い!!

続きを見る

施術回数・頻度・期間

逆子治療は三日間で2回
逆子、仙骨痛から安産の合計施術は9回。

続きを見る

施術後のケア

産後は骨盤が開かないようにあぐらをかかないこと。
無理せず、出来るだけご主人に家事をお願いすること。
早くから動き過ぎないことをお伝えしました。

続きを見る