さくら鍼灸院の施術例

鼻

バセドウ病、頭痛、生理痛、アレルギーの症状の軽減

2021.05.05

病院での診断

バセドウ病、アレルギー性鼻炎

これまでの経過

昨年11月末に来院。半年前にバセドウ病の診断を受け、メルカゾールを5錠/日服用されるが数値は改善せず、オペやアイソトープ治療が必要になるかもと医師から伝えられていた。

・来院時の症状
動悸、息切れ、脈拍100〜120、頭痛(バファリン)、眼球突出、首肩、背中の凝り痛み、生理痛、体の節々が痛む、足の浮腫み、歩行時の痛み、しびれ、足のかゆみ、湿疹(ステロイド使用)、鼻づまり(エバスチン)、不眠、中途覚醒(5時間の間に2〜4回目覚める)花粉症、悪寒など

・既往歴 鬱症状5年ほど
フルタイムの事務職、6時半出勤。

上記のように症状がかなりひどく脈は速く硬い。

鍼灸施術、半年間の間、ご本人自身が治療にとても協力的で、真面目に生活習慣の改善に取り組んでくださったおかげで、症状がかなり軽減された。

体重55キロ→47キロ(8キロ減量/身長150cm)

生理痛の腹痛や頭痛時に服用していた鎮痛剤バファリンプレミアムはほとんど使わなくなる。

脈拍74〜80回/分

・改善された症状

メルカゾール4錠に減薬。
息切れ、頭痛、ふらつき、生理痛がなく楽になる
足のむくみは硬さがなくなり柔らかく変化。
両ふくらはぎの湿疹がツルツルに黒ずみが薄くなる。
足の痛み少し軽減(外反母趾)足の裏の荒れはツルツルに。
鼻炎がましになり、夜の中途覚醒がほぼなくぐっすり眠れるようになる。

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鍼灸院としての診断

長期間にわたる仕事や家庭のストレスから生活習慣がどんどん悪くなる。
食生活では野菜を食べず、加工品やインスタント、ファーストフードが多く、菓子パンや甘い菓子類、スナック菓子、揚げ物や味の濃い辛い食事も多かった様子。
皮膚炎のため湯船には浸からず冬も朝のシャワー。
慢性的な風邪症状が続いていたが目や肌の乾燥のために暖房を使わず室温がかなり低かった。
慢性的な冷えも症状悪化の原因と考えられる。

外邪による影響と過食からの脾胃の弱り、ストレスによるイライラ、焦燥感から不眠、脈拍が早く硬いなどの症状が出ている。

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治療方針

肝鬱化火 舌先紅で上昇の熱あり。脈早く、滑脈。脈力強い。
ストレスで気の停滞が生じ、自律神経系の過緊張や甲状腺機能亢進の症状が出ているため、イライラ、怒りっぽい、考えすぎて眠れない、頭痛、のぼせ、不眠などが出ている。

・以下の外邪により出ていると考えられる症状

寒邪 :悪寒・冷え・薄い鼻水・身体の痛みなど
湿邪 :重だるい・浮腫み・湿疹など
燥邪 :鼻・口・喉、肌の乾燥感・空咳など
火邪 :のぼせ・動悸・口喉の渇き・イライラなど

外邪を追い出す施術と共に、服装、室温、飲食について外邪を受けない説明をして日々の生活から気をつけてもらう。

湯船に浸かり、野菜や魚を食べるように心がけ、カフェイン、小麦粉や糖質の摂りすぎに気をつけてもらう。

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治療内容

腎虚を補いながら心肝の高ぶりを抑える。

外邪、特に寒邪、風邪に侵されている時は、可視光線、お灸と鍼により冷えの邪を追い出す。(特に冬場から春先は気をつけて施術する。)

清熱、安神で心熱、肝胆の熱、湿熱を抜く。

使用したツボ(その都度数穴を選ぶ)

外関、臨泣、太衝、三陰交、内関、後渓、合谷など
風池、天柱、心兪、脾兪、腎兪、大腸兪、天宗など  

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施術回数・頻度・期間

6ヶ月間で29回の施術
11月29日、12月(7回)、1月(6回)、2月(5回)、3月(5回)、4月(3回)

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施術後のケア

冷えないように靴下など仕事中の服装にも気をつけてもらう。
朝からかなり食べすぎていたので満腹ではなく腹八分目の食事を心がけてもらう。

菓子類を極力減らす。特に小麦粉類やチョコはサツマイモや果物に変えてもらう。

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