たから鍼灸・整骨院の施術例

脱臼後の薬指の変形(伸展障害)

2020-07-14

病院での診断

総合病院で脱臼の整復

これまでの経過

3ヶ月前に自転車で転倒した際に右手をついて、右手の薬指を脱臼した。近くの総合病院で脱臼の整復をして、現在に至る。
右手の薬指が曲がったまま かたまっており、まっすぐにならない。(PIP jo 40°屈曲位伸展障害)
薬指の第2関節が大きな節状に膨れてかたまっており(変形治癒)、痛みがなかなかとれないでいた。また曲げるのも制限があり(屈曲困難)、日常生活ではペンや箸を使うのが不自由な状態で、ペインクリニックからの紹介で当院に来られた。

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治療方針

2回目来院時には、痛みは軽くなっており、指も少し曲がりやすくなっていった。
変形したまま薬指の第2関節がかたまっていたが、矯正により徐々に指が伸びるようになった。
※ 治療の度に、約5°ずつ指が伸びるようになっていった。
※ 10回目頃には、生活上の不自由さはなくなっていた。
※ 13回目には、指はほとんどまっすぐになり、15回目で治癒とした。

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治療内容

※ 施術のポイント
※ 当初、指のPIP joが40°屈曲位で変形治癒していたものが、12回目の矯正により、ほぼまっすぐに伸展できるようになったのは、整形外科学的見地からすると極めて異例なことといえよう。
受傷後3ヶ月も経過しており、しかも変形治癒が完成されると本来、処置の施しようがなくなるが、ペインクリニックからの紹介ということで、治療を引き受けた。
(備考) ①突き指などの受傷機序で指関節が、過伸展、過屈曲、側屈などが強制されて、背側脱臼が発生する。(掌側脱臼はきわめて少ない。)
②通常このような場合、患指DIP及びPIP関節を軽度屈曲位に約2週間固定する。

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