- コンディショニング・鍼灸治療
ストレス関連疾患や自律神経関連疾患、痛み治療の基本コースです。
ストレスは、脳の視床下部をはじめ中枢神経系で統合処理されて、高次神経機能に変化をもたらすとともに、自律神経系、内分泌系、免疫系、運動系を介して全身に様々な反応を起こします。
ストレスに対しての反応
中枢神経系にストレスがかかると、交感神経が反応した場合には、闘争(闘うか)か逃避(逃げる)反応が起こります。また、副交感神経が反応した場合には、諦め(対象がいなくなるのを待つ)という反応が起こります。
これが一時的であれば、
生理的な疲れとして、一晩ぐっすりと眠ったり、数日間ゆっくりと過ごせば元気が戻ります。このように、睡眠や休息で回復するのは普通の疲れと考えます。
回復しないままでいると、
睡眠をとっても休息しても回復しない、また、うまく眠れなくなってきていると心身に問題が生じてきます。これをそのままにしておくと、慢性な疲労状態から脳血管系の疾患や心疾患、うつ病やパニック障害など精神障害になることがございます。
慢性疲労状態
・寝ても疲れが取れない ・眠れない、眠りが浅い
・意欲がなくなってきている ・体がだるい ・頭が重い ・耳鳴りやめまいが起こる ・動悸や息切れ
はじめての方は初診料がかかります。
初診料
問診等に約20分程度かかります。
2,200円
ベーシック1:30分(2回目以降の継続治療が対象となります)
(自律神経系に焦点を絞った治療コース)
料金:3,960円
ベーシック2:50分
(自律神経の調整のリスタの基本コース)
料金:6,600円
ロング:90分
料金:11,880円
- 心療鍼灸
心療鍼灸とは、
心療内科が心理療法内科の意味であるように、
心療鍼灸は、心理療法鍼灸という意味です。
心療鍼灸では以下の考えを基に治療を行っております。
①うつ病などのストレス関連疾患や自律神経関連疾患、不妊症の治療を受けられている方などに自律神経系や血流改善、神経伝達物質の改善などを目的に鍼治療を行っております。
②鍼治療だけでは問題が解決しないような心身の問題に対して、鍼治療と認知行動療法を併用する方法(心療鍼灸)を行っております。
③それ以外の身体や心の問題解決に向けても、鍼治療単独または、認知行動療法との併用など、ご一緒に相談をしながらより良い治療方法を選択して行っております。
費用:
施術時間90分の場合:13,860円
はじめての方は初診料がかかります。
初診料
問診等に約20分程度かかります。
2,200円
- 産後うつ病プログラム
産後うつ病(不安も含む)は産後2,3週間~3か月の間に発症しやすいと言われております。
通常10%~15%の確率で起こるといわれております。
獨協医科大学の徳満 敬大氏らの研究(2020)では、
・日本人女性10万8,431例中、1か月時点での産後うつ病の有病率は14.3%
・妊娠中のうつ病の有病率は、妊娠第2三半期で14.0%、妊娠第3三半期で16.3%
・産後うつ病の期間ごとの有病率は以下の通り
●産後1か月以内:15.1%
●1か月~3か月:11.6%
●3か月~6か月:11.5%
●6か月~12カ月:11.5%
・初産婦は、経産婦(2回以上の出産を経験した女性)と比較し、産後うつ病の有病率は優位に上昇した。
※有病率・・ある一時点において病気(疾病)を有している人の割合
症状や訴えとしては、
「寝ようと思っても眠れない」
「食欲がわかないで体重の減少が止まらない」
「抑うつ気分」
「興味や喜びがなくなっている」
「気力が出ない」
「集中しようとしても集中できない」
「決断ができなくなっている」
「授乳がうまくいかずに母親失格と考えてしまう」
その他にも、落ち込みや不安など様々な症状が出ます。
また、産後うつ病の可能性のあるとされた母親の多くは、自身が危険な状態であることを認識していないという結果や『多少疲れていても赤ちゃんのために頑張らないと』とか『弱音を吐いてはいけない』など自分の体調が悪くても押し殺したりすることで、結果的に疲労たまり心身の限界が来てしまって動けなくなってしまいます。
方法とペース
鍼治療による身体へのアプローチとネガティブになっている物事の捉え方や行動にアプローチする認知行動療法を併用して行う方法です。
治療ペース:当初は1週間に1回
治療回数:10回~20回
(症状の重症度により変わります)
出張セッション:産後うつ病プログラムは出張も
行っております。
新横浜から電車で30分以内で
あれば出張も行います。
この場合、治療は90分間で別
途交通費をいただきます。
費用:
90分の場合:13,860円(税込)
はじめての方は初診料がかかります。
初診料
問診等に約20分程度かかります。
2,200円
- 不妊症・鍼治療プログラム
鍼灸治療の目的
女性側
①子宮と卵巣の状態をよくするために、血流の改善を目的に行います。
卵巣は卵を育てる場所ですが、血流がスムーズに来ないと、よい卵に育つための栄養が来ないということになってしまいます。
また、子宮に血流がスムーズに来ないということは、着床時に必要な子宮内膜の増殖や肥厚に影響を及ぼしてしまいます。
②不妊であることがわかるとストレスがのしかかってくるものですが、ストレスは交感神経を緊張させてしまい、それが続くと血液が卵巣や子宮に行かなくなってしまうことと、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が抑えられてしまいます。
そうならないために、交感神経の緊張を解消し全身のリラクゼーション(自律神経のバランスを整える)を目的に行います。
男性側
主に造精機能障害の改善を目的に行います。
鍼灸治療で行っていること
生理学の体性自律神経反射を用いて血流改善と自律神経の安定を行っております。
上脊髄性:四肢(手の肘から先と足の膝から先)の一定の場所への鍼・灸刺激が脊髄(背骨の内)を通りそれが脳に伝わり、脳内では自律神経系と内分泌系、免疫系がネットワークでつながり、全身を調整をする。
脊髄性:体幹部では、デルマトーム上の皮膚刺激によって、自律神経に刺激が伝わりその支配領域の身体の調整を行う。(ミオトームも関係をしている)
※デルマトームとは、脊髄には番号がついていて皮膚のどこを支配しているかがわかっている。(ミオトームとは、筋肉の支配領域のことである)
上脊髄性、脊髄性の生理的反応を利用して、どこに刺激をすれば、卵巣・子宮の血流が改善するかということが、国内外の研究者らによって学会や論文で発表され効果が証明されてきている。
もう一つ、不妊症で鍼灸に来られる方に、冷えに関してよく質問を受けるので、お伝えしておくと冷え性だから問題があるということは「ない」と考えていいと思います。
不妊症の方と不妊症でない方の冷えについてはほぼ同数であったという研究発表がされております。
それは、手足の冷えであって子宮や卵巣がある深部温度はほぼ一定に保たれているからです。
ただし、冷えによって自律神経が乱れている場合は影響を及ぼすと考えられます。
治療期間
ワンクール:3カ月~4カ月
理由:月経後、卵胞期に入り排卵に向けて発育を始めるのですが、二次卵胞が成熟卵胞(排卵する卵胞)に育つのに90日以上の日数がかかります。この卵胞が育つ期間卵胞内をいい環境にするためです。
回数:1週間に1回~2回を目安にしてください。(男性側も同じです)
不妊ストレス
不妊症がわかると多くのカップルがストレスを持ってしまいます。
また、女性の方が不妊ストレスを強く感じていることと、男性・女性ともに不妊の原因が男性因子である方がストレスを感じやすいことがわかってきております。
身体の状態は、子宮には交感神経、副交感神経、求心性線維が分布しておりますが、ストレスがかった状態でいると、交感神経の緊張状態が続き、子宮では血流量の持続的な低下が起こります。
これは、着床時に必要な子宮内膜の増殖や肥厚に影響を及ぼしてしまいます。
次に卵巣に対しては、子宮同様に交感神経、副交感神経、求心性線維の支配を受けているのですが、普段は卵巣には豊富な血液が供給されており、それはまた、排卵やホルモン分泌が正常に機能するうえで大切なものです。
ただし、子宮同様、交感神経の持続的な緊張が続くと、卵巣内の血流が減少するのと、ホルモン産生細胞にも影響を及ぼし、エストラジオールの分泌が減少してしまいます。
これらは、卵巣内での卵胞の成長に大きく影響を及ぼします。
はじめての方は初診料がかかります。
初診料
問診等に約20分程度かかります。
2,200円