楽陽堂鍼灸院の施術例

不眠症
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メンタル
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神経系
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女性
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30代
2021-12-28
病院での診断
うつ病、不眠症
これまでの経過
中学生時代からだんだんと夜に寝つきが悪くなり、高校二年生から眠れなくなった。
大学合格を機に一時的に回復したが、3年生の就活開始ころからまた眠れなくなった。
就職後、夜眠れないことが続き、その影響で仕事中に強烈な睡魔に襲われ、気を失うように寝てしまう。
このころから家を出るのがおっくうになり、心療内科を受診。うつ病と診断される。
大学合格を機に一時的に回復したが、3年生の就活開始ころからまた眠れなくなった。
就職後、夜眠れないことが続き、その影響で仕事中に強烈な睡魔に襲われ、気を失うように寝てしまう。
このころから家を出るのがおっくうになり、心療内科を受診。うつ病と診断される。
鍼灸院としての診断
脾虚からくる腎虚および肝虚
治療方針
家族全員食欲旺盛で三食に加え、デザートもよく食べていた。これによりふくよかな体型であったが、思春期に入り体型に対するコンプレックスが強くなっていたことが一番の根本原因。
幼少期の過食、糖分の過剰摂取により、脾を痛め、腎を弱らせたことで、冷えと体型をキープすることができずにいた。加えてコンプレックスによる肝の虚を発症。高校・大学の受験や就活ストレスが肝の虚が悪化。就職後の環境変化によるストレスが肝の虚をさらにうつへと症状を悪化させている。
肝の虚による血流不良が脾の虚を加速させ、拒食および不眠へ。
脾の虚は考えがまとまらないままひたすら考え事をさせてしまう。
この点から、まずは肝=血流の改善と、冷え切った体を温めるため、腎の虚を補っていくことから始める。
肝と腎の虚が収まるにつれ、脾の虚が補われるか、もしくは芯に熱をもった実の状態を表すかで、その後の施術に変化を持たせていくこととした。
幼少期の過食、糖分の過剰摂取により、脾を痛め、腎を弱らせたことで、冷えと体型をキープすることができずにいた。加えてコンプレックスによる肝の虚を発症。高校・大学の受験や就活ストレスが肝の虚が悪化。就職後の環境変化によるストレスが肝の虚をさらにうつへと症状を悪化させている。
肝の虚による血流不良が脾の虚を加速させ、拒食および不眠へ。
脾の虚は考えがまとまらないままひたすら考え事をさせてしまう。
この点から、まずは肝=血流の改善と、冷え切った体を温めるため、腎の虚を補っていくことから始める。
肝と腎の虚が収まるにつれ、脾の虚が補われるか、もしくは芯に熱をもった実の状態を表すかで、その後の施術に変化を持たせていくこととした。
治療内容
補腎のため、復溜、陰谷
血流と血量の改善のため、曲泉
腎・肝の臓自体のパワーアップのため、肝兪、腎兪
鍉鍼による脾・肝・腎の各経の流れの改善。
頭部及び鎖骨下縁の気の流れの調整。
温灸によるツボへの刺激と、冷えた体の温め。
脾の実熱に移行してきたので、商丘に寫法を加え。様子見。
脾の熱が取れたころに再び虚に変化。
このころには全くなかった胃の熱が正常になってきた。
初回
気絶するようになるまで寝られないとのことだったが、2つ目のツボを刺激したところ、急に体が中から温まるのを感じて眠気がきた。
頭部への鍉鍼施術時は眠りながら笑顔ですやすやとお休みに。
2~4回
同様に肝と腎の虚を補いつつ、脾の反応が変わるのを待つ。少しずつ、顔色も改善してきた。
5回目~
徐々に冷えが少なくなると共に、昼の眠気が少なくなってきた。
このころから脾の熱がはっきりと強くなってきた。これが不眠の根本原因だったので、熱を抜くことに。
10回目~
施術後の夜は、数日はスッキリと眠れるようになった。
徐々に食欲がでてきた。
10日に一度に切り替え。
15回目~
睡眠導入薬がなくても眠れる日がでてきたので、2週間に一度の通院でメンテナンスに切り替え。
血流と血量の改善のため、曲泉
腎・肝の臓自体のパワーアップのため、肝兪、腎兪
鍉鍼による脾・肝・腎の各経の流れの改善。
頭部及び鎖骨下縁の気の流れの調整。
温灸によるツボへの刺激と、冷えた体の温め。
脾の実熱に移行してきたので、商丘に寫法を加え。様子見。
脾の熱が取れたころに再び虚に変化。
このころには全くなかった胃の熱が正常になってきた。
初回
気絶するようになるまで寝られないとのことだったが、2つ目のツボを刺激したところ、急に体が中から温まるのを感じて眠気がきた。
頭部への鍉鍼施術時は眠りながら笑顔ですやすやとお休みに。
2~4回
同様に肝と腎の虚を補いつつ、脾の反応が変わるのを待つ。少しずつ、顔色も改善してきた。
5回目~
徐々に冷えが少なくなると共に、昼の眠気が少なくなってきた。
このころから脾の熱がはっきりと強くなってきた。これが不眠の根本原因だったので、熱を抜くことに。
10回目~
施術後の夜は、数日はスッキリと眠れるようになった。
徐々に食欲がでてきた。
10日に一度に切り替え。
15回目~
睡眠導入薬がなくても眠れる日がでてきたので、2週間に一度の通院でメンテナンスに切り替え。
施術後のケア
とにかく体の冷えと、自分自身の現状へのストレスが表層にあったので、話させて吐き出させることを最優先。
不眠の解消の先に、また働けるようにという願望があったので、その願いを叶えられるよう、次回の予約を必ず取るようにした。
予約がないと外に出てこなくなるだろうと、推察された。
食事は量は摂らなくてもいいので、内容を改善させた。
アイスなどの冷飲食と、糖分および小麦粉類を徹底してさせるように指導。
睡眠が夜にとれるようになってきてからは、室内でできる運動を少しづつ行い、窓際で太陽に当たるように指導したことで、日内リズムの調整をお伝えした。
不眠の解消の先に、また働けるようにという願望があったので、その願いを叶えられるよう、次回の予約を必ず取るようにした。
予約がないと外に出てこなくなるだろうと、推察された。
食事は量は摂らなくてもいいので、内容を改善させた。
アイスなどの冷飲食と、糖分および小麦粉類を徹底してさせるように指導。
睡眠が夜にとれるようになってきてからは、室内でできる運動を少しづつ行い、窓際で太陽に当たるように指導したことで、日内リズムの調整をお伝えした。