鍼灸治療室はりきゅうのすすめ 津山院の施術例

首

慢性疲労とマスクによる顔のかぶれ、皮膚のかゆみ

2020.05.31

病院での診断

アレルギー性のかゆみ

これまでの経過

2020年4月に入ったころから、マスク着用によるかぶれとかゆみが始まり、それが徐々に広がって2週間ほどで首まわりや腕もかゆみ。
仕事終わりの夕方~夜にかけて蕁麻疹も出てかゆい。
顔のかぶれはアレルギーの薬ですでに回復しているが、身体の疲れも溜まっている感じがあり当院を受診。

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鍼灸院としての診断

家族の環境の変化やコロナウイルス関連の対応と仕事とで、慢性疲労の状態がベースにあり、マスクによる肌への刺激が、症状が表に出るきっかけになったと考える。
気の不足を補うことで各症状は治まると考えた。

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治療方針

気の虚がまずベースであるので、気の生産を司る脾の臓と、その気を全身に散布させる肺の気を補うことで、全身の気の補充と調整を図ることにした。
初診時の診断名は右適応の肺虚肝虚の相剋調整。

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治療内容

1回目…
右側の肺経と脾経、左側の肝経の気を補い、皮膚の病変が多いため用の経絡の代表として、右三焦(さんしょう)の経の気も補う。
蕁麻疹の出る箇所に対し、補的に散鍼をおこない気の流れを促す。
また暖かい程度のお灸で足の虚しているツボの気を補い、体調の底上げの補助とした。

2回目(一週間)...
初回施術以降、夕方~夜にかけての蕁麻疹は徐々に移動し少なくなり、かゆみも減る。首回りの凝り感、疲れ感が楽になったが、ひざから下に少しかゆい感じが出てきた。
疲労感はずいぶん抜けた感じ
施術方針は前回と同様で、足のお灸はおこなわず。
二回目施術後に本人の感覚としてほぼ症状寛解となり、今回の主訴での治療は終了。

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