セドナ鍼灸治療院の施術例

月経痛・生理不順

2021-11-19

病院での診断

機能性月経困難症

これまでの経過

10代のうちは生理痛も少なく、生理周期も26~30日と安定していた。
大学卒業後、就職と同時に一人暮らしを始めてから生理周期が乱れ始めた。
28日で来ることが少なくなり、30日以上間隔があくことが増えた。
また、生理が遅れたときほど生理痛(腹痛・頭痛・吐き気)が強く生じるようになった。
社会人3年目になったころには生理が2ヵ月に1度、というのが普通という状態になったが、仕事が忙しかったこともあり婦人科の受診はしていなかった。
半年前から生理痛が以前よりも悪化し、頭痛・腹痛・吐き気も強くなり、生理2日目と3日目には痛み止めも効かないほどの痛みがあり、仕事を早退したり休むこともあるほどつらくなってしまった為当院を受診。

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鍼灸院としての診断

・原発性月経困難症
・肝腎虚
・冷え
・ホルモンバランス・自律神経の乱れ

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治療方針

冷えが強いので灸治療を多めに行い、改善が見られない場合は漢方ハーブ浴を併用して治療を行う。
ハーブは身体を温めて余分な老廃物を排出しやすくなるものをメインにブレンドしたものを使用し、ヨモギも同時に入れる。
肝虚証の特徴も見られるので、腎を補いつつ肝経と胆経も活用する。
基本的に排卵後と生理後の月2回の治療を行う。

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治療内容

初回は灸だけで冷えがどのくらい和らぐのかをチェックしながら行った。
三陰交と志室、関元に灸治療を温かさを感じるまで繰り返し行った。
冷えが強かったので、排卵後の治療時には漢方ハーブ浴と鍼灸治療を併用して行うようにした。
鍼は曲泉、陰谷、足三里、中脘、気海、攅竹、天宗、肝兪、腎兪、小腸兪に置鍼した。

治療開始から2ヵ月で仕事ができないほどの生理痛がなくなり、生理前と生理中のイライラ感も大幅に減少した。
この頃から志室と三陰交に自宅でも灸療を行ってもらうようにした。
半年になるころには痛み止めを飲むこともなくなり、生理痛に関しては順調に治療効果を重ねる事ができた。
8か月経ったころに毎月生理が来るようになり、身体の冷えも改善。
このタイミングで来院頻度を排卵後の1回に変更。
現在は妊娠に向けての治療に切り替えて月1回の件族治療を行っている。

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