セドナ鍼灸治療院の施術例

不眠

2021-11-17

これまでの経過

30代になったあたりから寝つきが悪い、途中で目が覚めるという不眠症状が現れ始めた。
一日中パソコンに向かって仕事をしている事、仕事によるストレスを自覚していたため、当初はあまり重要視せずに過ごしてしまった。
半年前から入眠障害・中途覚醒だけでなく早朝覚醒をしてしまう日が増え、睡眠時間が3時間以下の日が多くなった。
日中に眠気を覚えることも多くなったが、夜になるとうまく眠りに付けず、朝起きても寝足りない、疲れが取れていないと感じる事が増えた。
また、特に睡眠時間が短くなってしまった日は気分の波が激しく、特にいらだちを強く感じる。
肩こりや腰痛、疲労の蓄積もあり、仕事に支障をきたすのではないかと不安になり来院。

続きを見る

鍼灸院としての診断

日中の刺激やストレスから交感神経が優位になりすぎて、副交感神経がうまく働けていない。
脾兪周辺が特に硬く、冷えてしまっている。
脾虚証と肝実証の特徴がみられる。

続きを見る

治療方針

マッサージ等にも行ったことがなく、治療院に通院するのが初めてとの事だったので一つ一つの治療について丁寧に説明し、納得した上で治療を進めた。
全身の筋肉が硬くなってしまっていたため、赤外線による温熱治療と全身のマッサージで筋肉の緊張を緩めてリラックスしやすい状態を作る。
そのうえで鍼灸治療を行うが鍼灸治療になれていない為、初回は鍼を深く刺さずに行う。

日常生活による影響も大きいので、2回目以降からは生活指導も行い、生活習慣の改善がみられてから運動指導(ストレッチや軽い有酸素)も行う。

続きを見る

治療内容

脾虚証の治療として太白、大陵、脾兪、心兪に置鍼。
脾兪、心兪は置鍼後に灸治療も行う。
肝実証の治療としては行間、肝兪に置鍼と灸治療を行う。
自律神経の治療として、中脘、気海、攅竹、風池、肩井に置鍼。
3回目以降は刺激量を増やす為、風池と肩井にはパルスを流した。
熱感を感じるまで失眠に灸を繰り返し行い、4回目の治療以降は自宅でも失眠に灸療をしてもらった。

3回目の治療から中途覚醒と早朝覚醒は殆どなくなったが入眠はスムーズにできる人できない日があった。
入眠2時間前からの時間帯の生活指導を行い、少しずつ生活習慣を変えてもらった。
6回目の治療のころにはスムーズに入眠できる日の方が多くなったが、仕事が多忙になりストレスがかかると眠れなくなる日もあった。
8回目の治療のころには大きなストレスがかかった日以外はほとんど問題無く睡眠をとれるようになった。
月末に仕事が忙しくなりストレスも増えるので、月末に月一回のメンテナンス治療を行い、調子を崩さないように治療を継続。

続きを見る