はり・きゅう 仁信堂の施術例

小児喘息

2020-02-03

病院での診断

小児喘息

これまでの経過

小さい頃から喘息があり、始まりは5歳まで熱性痙攣があり、その治療薬の副作用でてんかんが発症。
漢方で治癒したが、それから喘息が強くなりだした。

以来、夜中に激しい咳で悩んでいて昨年9月から特にひどく、半年前に喘息の専門内科に掛かりレントゲンで肺が白くなっていると診断された。
そこでその病院しかない専門の吸入薬で治療し少し落ち着いたが、まだ症状には悩まされ2~3日前から鼻炎が強く出ていてティッシュが手放せない。

他にもx脚により平坦な道でもよく転ぶことを保護者の方は心配している。
ちなみに私生活は子供ながらとても忙しい毎日を送っている。

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鍼灸院としての診断

実生活の状況を保護者の方から伺っていると、子供にしては根詰めた生活だと認識しました。
勉強も忙しく目も疲れているとの事で、皮膚の状態も肌理が粗く乾燥していて産毛が濃くなっていました。
目もトロンと力が無く、姿勢は猫背。
本人は元気そうだが身体は疲れている状態で、痙攣やてんかんの既往歴があるように神経がショートしているのかな?といった印象。
気が張っている毎日で肉体面・精神面で症状が強く出ていると判断しました。

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治療方針

軽く背中に触れるだけでも皮膚が緊張しているのが分かりました。
まずは脈を診てお腹の叩いた時の音を聞いて調子を崩している場所を特定し、主訴が集中している上半身の緊張を小児鍼でとってあげる事。
あとはおしゃべりしながら精神的緊張を和らげようと心がけました。

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治療内容

仰向けで脈を診てお腹の音を確認すると、脈は深く押さないと拍動が分からないぐらい沈んでいて、お腹の音は「濁音」といって低いくぐもった音がし弾力がありませんでした。

所定のツボに小児鍼をツボに当ててあげ、緊張が強い所は少し強めにこすりましたが、本人から特に不快な感覚は無いとの事で続行。
その間ずっと学校の事を聞いたり好きな事の話を聞いていました。笑顔が増えたのでうつ伏せになってもらい、後頭部から足のくるぶしまで反応のあるところを擦ってあげて、最後に仰向けで鼻筋と胸を施術し、脈とお腹の音を確認しました。

術後、脈も軽く触っただけで拍動が触れるようになり、お腹の音も「濁音」から音が少し高くなりお腹にハリが出て弾力もありました。
座らせてみると座っている姿勢は猫背ではなくなっていました。
上記の様に反応に変化があったので、その日は帰宅してもらいました。施術時間は大体20分。

2回目に来た時には本人が身体が軽くなったことを実感。
治す事へのモチベーションが上がり、徐々に症状が出なくなっていきました。前回と同じ処方で同じ時間施術。

5回目に本人と保護者の方から「絶好調」との報告があり、初診時に聞いていた諸々の症状はほぼ消失。
平坦な道でも転ぶことも無くなったとの事。

6回目以降は身体の安定の為にメンテナンスとして刺激量を調整しながら施術しました。

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施術回数・頻度・期間

初回から10回までは集中期として週に2回施術。
以降体質改善を確立するために週1回3か月通ってもらいました。
期間としてはトータル4か月で治癒としました。

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施術後のケア

良くなったとしてもその症状や病気を持つ素養はあるので、本人の身体が悲鳴を上げる前に念のため来て下さると安心ですよ?とお伝えはしておきました。

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