鍼灸サロン meilongの施術例

喧嘩が引き金となった過敏性腸症候群

2021-03-25

病院での診断

過敏性腸症候群と診断

これまでの経過

半年前より突然の腹痛と下痢(通勤時に多い)に悩み、病院で過敏性腸症候群と診断を受けた。服薬だけでなく、自分でも症状を克服したいと来院。

腹痛や下痢が起こる前に何か環境が変わったことやきっかけになりそうなことは無いか伺ったところ、仕事量や仕事環境に変化はないが、帰省した際に家族と言い合いになり、喧嘩になって帰ってきてしまったとのこと。

帰省後のすぐの通勤時に急激な腹痛に襲われ下車。
その日より毎日1回は腹痛の後、下痢になるのを繰り返した。
粘液状の排便や出血もみられた。

途中下車してしまう為、会社への遅刻が増えてしまい、そのストレスからかより腹痛からの下痢がより増えた。

仕事では業務量が増え残業、また夜勤の当番もあり生活リズムが崩れやすくなっていた。

もともと胃腸は強くないとのことだが、長期的に腹痛、下痢に悩まされたのは初めて。

その他症状としては、首肩凝り、不眠(夜勤後1週間は寝つきが悪くなったり、途中で起きてしまう)、足の冷えを訴えている。

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鍼灸院としての診断

日々の疲労やストレスに加え、強いストレスを感じたことで発病したのではと考え、症状が起きにくくなるよう疲労の回復、リラックスする施術に努めた。

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治療方針

交感神経の緊張緩和を目的として施術。
腸の過活動を抑えるよう、腹部の経穴、腸へのアプローチの経穴を用いて施術。

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治療内容

◆初回◆
交感神経の緊張緩和を目的に、手足の経穴を選択。
背面では首肩まわりに刺鍼、腰部など腸の近くに打つのは怖いとのことで、腹部や腰部は行わず。
腹部の冷えが強い為、ホットパックで温めつつ施術した。

施術中に腹鳴はあったが、下痢になりそうなものではなく、お腹が鳴っていても心地よかったとのこと。


◆2回目~(1週間ごとに来院)◆
前回施術後は夜勤の後だったにもかかわらず、寝付けない、途中で起きてしまう事が減ったそう。

今回は相談の上、腹部や腰部からもアプローチすることに。
前回と同じく、交感神経の緊張緩和を目的として手足を取穴。
腹部と腰部にも取穴し、鍼とお灸を行った。



◆6回目◆
腹痛があってから下痢になるまでが穏やかになり、ダッシュでトイレに駆け込むことがかなり減ってきたとのこと。
出血は無くなったが、粘液状の排便は続いている。

急いでトイレに駆け込むことが減ってきたため、精神的にも落ち着いてきたとお話しあり。上司にも体調や症状について話ができ、早めの電車に乗るようにしたことで気持ちの面でも余裕が出てきたそう。

施術内容はほぼ変わらず、自律神経の調整、全身の血行改善を目的として施術。

自宅でのセルフケアとしてお灸をお願いした。
刺激物(カレーや冷たいもの)でも下痢になってしまうと判明、食事にも気を付けるようになった。


◆11回目◆
音楽フェスに泊りがけで行ってきた!
急激な腹痛、下痢は無く、ストレスなく楽しんできたと嬉しそうにご報告あり。

キッチン付きの宿でご自身で負担の少ないものを作って食べていたそう。お灸も忘れず行った事もあり強い症状が出なかった。

旅行好きな方で、お出かけを怖がっていらっしゃいましたが、症状が落ち着いてきたため再開。


◆20回目以降は隔週でご来院。
その後、業務の忙しさやなどで出血が出たりと症状が重くなることがあったが、施術頻度を週1回に戻したりと調整している。

ご自宅でのセルフケアのかいもあり、急激な腹痛、下痢はなくなり、症状は落ち着いてきている。

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施術回数・頻度・期間

施術回数:26回 今後もメンテナンスでご来院予定

施術頻度:20回までは週1回ペース、その後は隔週(時折週1回にもどすこともあり)

期間:現在5ヶ月

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施術後のケア

腹巻、自宅でのお灸、アイスコーヒーやジュースを温かいお茶に変更、カレーや辛い物など刺激になるものを控える。

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