ゆず鍼灸治療院の施術例

首

肩こり

2020.05.17

これまでの経過

主訴:肩こり(慢性的)、酷くなると頭痛がある
既往歴や現病歴などはなし
思い当たる原因:仕事(パソコン作業あり)や姿勢の悪さが思いつくが、ハッキリとこれだ!と言えるような原因はなし。
マッサージや整体にて月に1度の施術を受けていたが、すぐに肩が凝ってしまい何か別な方法はないかと考え鍼灸を受けてみる事にしたと来院されました。

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鍼灸院としての診断

問診・カウンセリングにて色々とお話を伺ったうえで、肩を触らせていただくと確かに固く凝っていました。

バンザイをして頂いても耳の横まで腕が上がっておらず、肩周りの筋肉が固く縮こまっているなと判断できました。

また、首を左右に倒して頂いたり、振り向いていただくと首筋が突っ張るような感覚があるようで可動範囲(動かせる範囲)が狭くなっていることがわかりました。

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治療方針

単純に肩の筋肉が凝ってしまっていることでの肩こりならば、マッサージや整体でも改善は見らると思うのですが、効果の持続が少ない(持ちが悪い)ようでしたので「何かほかに原因があるのではないか?」という考えで、うつ伏せに寝た状態で肩と首の筋肉を触ってみました。

すると肩の筋肉の凝りは減少し、首の筋肉の凝り・固さが際立っていました。

本来は頭の重さを支えるために首の骨と筋肉、肩の筋肉をバランス良く緊張させているはずですが、彼女の場合はパソコン作業や姿勢の悪さ、首の筋肉の過剰な凝りの蓄積によって、肩の筋肉が頑張りすぎていたのだと考えられました。

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治療内容

肩こり<首こり
という判断ができたので、後頭下筋群を含めた首の筋肉の凝りを取り除くべく鍼を施していきました。

首の筋肉は3層になっています。
彼女への施術では表面的な筋肉凝りに対してだけでなく、首の骨に近いような深層の筋肉の凝りもしっかりと取り除くべく施術をしていきました。

施術方針が当たっていたのでしょう。
鍼をすると「ズーン」とか「ズシッ」といった響きがあったようで、ご本人も「実は首の凝りが酷かったのか!」と気づいてくださいました。

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施術回数・頻度・期間

施術を開始して最初の3か月間は2週間に1度、その後は3~4週間に1度の施術を行っていました。
半年くらいたった時に、「そういえば最近は頭痛がでる事もなくなり、肩が凝ってつらいと感じることがあまりない」とおっしゃっていました。

現在はメンテナンスとして月に1度の施術を受けておられ、仕事が立て込んだりすると肩こりが出てくるそうです。
そんな時は、ご自身で体操やストレッチをしてケアをしてくださ

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施術後のケア

来院頻度として、最初の3か月は2週に1度とお伝えいたしました。
それは、施術を受けて楽になる・軽くなることは予想できましたが、慢性的が故にすぐに元に戻ってしまうという悪循環を断ち切りたかったからです。
人間の「凝り」は蓄積していきます。身体を休めたり運動をしても蓄積してしまった凝りは減少しないので、鍼で対処していくために最初の3か月間は定期的な継続をおススメしました。


・セルフケアとして首のストレッチ方法
・職場でのパソコン画面の配置を整える
・普段からあごを引くことで姿勢を正す
といったことをアドバイスいたしました。

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