春宵堂治療院の施術例

胸

動悸・呼吸の苦しさ・胸のざわつき・不安感

2021.04.13

病院での診断

パニック障害

これまでの経過

元々緊張するとのどのつまり感や吐き気などが生じており、また、肩がこったり生理前に吐き気が出たり、乗り物酔いになりやすいなどの既往があったそうです。

また、発症時は緊張することに直面する状況でした。

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鍼灸院としての診断

体格も良く、全体的にパワーのある方ですが、元々胸から上が緊張しやすく、自覚のない肩こり、たまに緊張が強いと吐き気を感じるなど、「のぼせ」のような状態になりやすい体質があると判断。ただ、年齢的に血・陰が弱っている部分も考慮しながら、上の緊張を取っていくツボを選択することにしました。

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治療方針

血の不足に配慮しつつ上の緊張を取るツボを選択。

治療後、腹壁の緊張がかなり取れ、呼吸が深くなったとのこと。
その日に、それまで感じたことのなかった頭部ののぼせ感と背中の寒気を感じたが、熱はなかったとのこと。それも、動いていると楽で、じっとしているとのぼせて寒気を感じるという事でした。

寒気は大きく分けて以下の三つあります。

①風邪(表証)の寒気
②冷え(陽虚)
③滞り(気滞)

この方の場合、③の気滞と判断しました。

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治療内容

気の滞りを取り、上の緊張を取って行きつつ、症状の改善を図っています。

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施術回数・頻度・期間

初診後 寒気とのぼせを自覚。元々肩こりものぼせも潜在的にあったが、治療後自覚出来るようになったのだと思います。

二診後、動悸や息切れ、胸のざわつき、吐き気は出ていないそうです。のぼせと寒気をじっとしているときに感じる。

三診後、背中から全体にかけて軽く楽になっているとのこと。

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施術後のケア

動いているときに出ない寒気は風邪ではないこと、冷えでもないことを説明して、動くことを怖がらず、どんどん動くようにお伝えしました。また、動くことで気の滞りが取れ、症状も改善していくとも。幸いなことにお仕事に対してはストレスがない方なので、良かったです。

パニック障害は、最終的に予期不安がなくなることが症状の改善に繋がります。その為には、予期不安が起きない環境を作ること、身体の緊張が軽くなり、予期不安が起こっても発症しないように持って行くことが大事ですが、それはその方その方の性格や性質によるところも大きいですが、7施術者としては、症状の緩和に繋がるよう最大限の努力をするのみです。

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