清水はり灸療院の施術例

顔面部の激痛(三叉神経痛)

2020-01-24

病院での診断

三叉神経痛

これまでの経過

 最初は咽喉に違和感が起こり、徐々に左頬の内側にイガイガ・灼熱感・痛みが現れ、それに伴い左眼の下あたりにズキズキという痛みが発生したそうです。耳鼻咽喉科で三叉神経痛だと診断され、痛み止めを処方されましたが、効果は全く無かったようです。
 また随伴症状として胃のディスペプシアや逆流性食道炎があり、また早発閉経したため45歳までホルモン充填療法を行ったそうです。

続きを見る

鍼灸院としての診断

 もともと早発閉経などの東洋医学でいうところの「腎」に問題のあった方にホルモン充填療法で薬(東洋医学では湿邪と考える)を投入したため、腎と相克関係にある脾胃に伝変してディスペプシアや逆流性食道炎といった消化器疾患が悪化し、それが胃の経絡のつながりで口腔内に炎症として波及し、さらにウイルスが三叉神経に入ったことで顔面の痛みを併発する事態に至ったと診ました。

続きを見る

治療方針

 上記のような考えに脈と腹の所見を考え合わせて導いた証(東洋医学的な施術方針)は腎虚脾実証でした。

続きを見る

治療内容

 以上のように決定した証(東洋医学的な施術方針)に従い、髪の毛のように細い微鍼にて所定のツボに補法(正気を補う)と瀉法(邪気を除く)を行いました。局所も補と瀉と使い分けながら原疾患の一つである胃腸症状にも効果的な施術を加えていきました。あた要望があっても顔の症状なので美顔鍼はしばらく控えました。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

 初回から2日後の第2診の時、翌日の午前中まで効果が持続していたことを告げられました。激痛だったため最初は2日に1度ぐらいのペースで施術を続け、8診目の翌日には痛みが全くない朝を迎えられたそうです。以来、順次回復され、2週間に1回のペースで続けられた後、施術が要らなくなるほどまで回復されたため終了しました。

続きを見る

施術後のケア

 服用されていた漢方薬が体質に合っていないと判断されたため、それとなく水を向けると服用を中断され、それから回復が早くなったという印象です。顔面痛の原疾患は胃腸症状だと思われましたので、食べ物にも少しアドバイスを加えさせていただきました。

続きを見る