清水はり灸療院の施術例

全身

つわりと逆子と腰痛

2020.01.24

これまでの経過

 もともと長時間の座り仕事による慢性腰痛で来院されていました。生理痛と腰痛に対する施術を進めているうちに妊娠が発覚し、つわりを訴えられたので対応し、逆子が発覚したら次はその矯正に取り組みました。

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鍼灸院としての診断

 長時間の座り仕事では股関節あたりで上半身と下半身の血流が分断され、それが骨盤内臓器へのダメージとなり、不妊・生理痛・早産・逆子などの原因となり得ます。上下の気血の交流を良くする施術を心掛けました。

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治療方針

 東洋医学の古典に「座り続けると肌肉を傷る」とあるように、肌肉とつながりの深い脾胃周辺に滞りが発生し、脾と相克関係にある腎が虚すため、腰痛や婦人科疾患という腎虚の症状が起こりやすくなります。腎と脾の関係から証(東洋医学的な施術方針)を導き出します。

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治療内容

 上記の証(東洋胃医学的な施術方針)に従い、髪の毛のように細い微鍼にて補法(生気を補う)と瀉法(邪気を除く)を行いました。局所は気を流すような散鍼が中心となります。微鍼による極めて低刺激な施術ですので、妊婦さんが受けても何ら問題はありません。
 希望があったため当院で行っている刺さない鍼(金属の棒のような古代鍼)で美顔鍼を行いました。

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施術回数・頻度・期間

 妊娠が発覚するまでは腰痛と生理痛の週一回の施術を続け、つわり発症後もほぼ同様の施術頻度で対応できました。当院では脈の状態で患者様の症状を判断しますが、脈が安定してきた頃にはつわりがましになり、次に発覚した逆子の矯正に取り掛かりました。頭が上になったり下になったり安定しませんでしたが、座り仕事が産休に入ると完全に下向きに固定されました。そして、当然ながら安産で、産後の肥立ちも良かったとの報告を受け

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施術後のケア

 座り仕事の途中で、一段落して時間がある時は体操するなどの養生法をお勧めしました。体質的に甘いものが欲しくなり、それが良くない作用を導くことも伝え、ストレスにならない程度に控えていただきました。

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