たから鍼灸・整骨院の施術例

朝起きたら突然 肩が全く挙がらなくなった

2020-07-16

これまでの経過

3日前に、朝起きたら 突然 左肩が痛く全く挙がらなくなってしまった。来院時も痛みが強く、肘を曲げることもできなかった。
思い当たることといえば、ママさんバレーをしているので、10日くらい前に、レシーブをした時に滑り込んで左肩を捻った時かもしれないとのこと。

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治療方針

初検時に、特に明らかな原因がない為、肩の外傷性の損傷は考えられなかったが、突発性の激烈な痛みが出ていた。
どこの医療機関に行けば良いのか分からなかったので、当院に相談に来られた。
※ かなり痛みが強く出ていたが、骨折や脱臼はないことを確認し、肩を矯正したところ、少し肩があがるようになった。痛みは残っていたが、肩の関節が矯正されいい状態になったので初回の治療を終えた。
※ 2回目来院時には、肩が180°あがるようになっていた。 これには本人が一番驚いたが、肩の痛みはまだ残っていた。再び矯正し、鍼治療を加えると、痛みもかなり改善した。

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治療内容

※ 施術のポイント
明らかな外傷性損傷もなく、朝起床時に肩に疼痛が発症し拳上できない、というケースでは、教科書的にはいわゆる肩関節周囲炎を疑うであろう。
従って、初期は炎症反応が強く出現している為、安静とアイシングもしくは電療にとどめるのが一般的で、教科書的には、矯正等の刺激は禁忌とされている。
※ 炎症期に刺激を加えることにより症状が悪化するリスクを恐れるが、正しく病態把握をした上でEBM(根拠に基づいた医療)のもと矯正を敢行したことで早期治癒となった症例である。
※ もし教科書通りの処置で矯正することなく経過を診ていたならば、ROMも疼痛もなかなか改善することはなく、長期にわたりADLに支障をきたしていたと思われる。

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