たから鍼灸・整骨院の施術例

側わん症による腰・首の痛み

2020-07-13

病院での診断

近医の整形外科では、脊椎の側わんに由来する慢性的な腰痛症と診断

これまでの経過

腰は、朝の起床時になかなか起き上がることができなく、歩くたびに腰が重痛くなる。
また、スカートをはく時に、腰の左側がつっぱって持ちあがる。
整形外科では、『背骨が曲がっていてもう治らない』と言われ、特に治療もなく、長年精神的にもふさがる日々が続いていた。

※ 頚は、強いつっぱりと動かしにくい状態で、週1回の牽引治療(15㎏の頚椎の間欠牽引)で、整形外科に通院していた。

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治療方針

※ 精神的に軽度の抑うつ状態に陥っている母親の姿を見かねて、長女に連れられて当院に来院される。
※ 腰は、整形外科では、『このまま経過を観るしかない』と言われ、症状が増悪すれば、手術の適応とのこと。

※ 初診の所見では、病的な側わん症ではないと判断でき、腰背部の筋緊張に着目して、骨格も含め全身的に矯正した。
※ 2回目の来院時(3日後)には、腰から背中にかけてかなり楽になったとのこと。
※ 3回目の来院時には、背中が更に楽になり、整形外科にも通っていないとのこと。

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治療内容

※ 施術のポイント
確かにレントゲンの所見では脊椎の側わんが認められるが、立ったり、座ったり、寝た状態(立位、座位、臥位)では、わん曲の角度の程度に違いがあり、変形等による病的な側わん症ではないと考える。
(レントゲン所見では、特に立位においては疼痛緩和肢位が強調されるため、注意が必要となる)
従って、筋肉のアンバランス(筋緊張)を是正することで、症状の改善が期待できると判断した。
※ いづれにしても、病態把握をする上で、ひとつの症状に対して、あらゆる方向から検証し、それに伴い、様々なアプローチの方法がある為、治療ないしは治癒に関して断定的な判断は禁物である。

※ つまり、いろいろな可能性を信じることによって、患者さんの精神的負担が軽減することにつながり、ひいては、治療効果も高くなるのである。

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