オリエントエクスプレスの施術例

食後の胃もたれ・胃痛

2022-01-21

病院での診断

機能性ディスペプシア

これまでの経過

胃の調子は数年前から悪いが、2~3か月前から悪化し食後に胃痛や胸やけが起こるようになった。

内科で胃炎、逆流性食道炎と診断されて薬を服用していたが改善せず、消化器内科で検査したところ機能性ディスペプシアと診断された。
消化器内科で処方された薬も効かないため、ダメ元で鍼灸をやってみようと来院。

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鍼灸院としての診断

来院の時点で胃痛は無く、胃もたれが主で固形物をほとんど食べられない。
ウィダーインゼリーや介護食などを飲んでも胃が重くなりつらい。
食べられないため元気も出ず、考えもまとまらない。
漢方薬も病院で処方されたが全く効かない。それどころか飲むと気持ち悪くなるため飲めない。
胃が働いていないため、薬の消化吸収機能も落ちているためと考える。

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治療方針

疲労感、目まい、生理不順、吐き気など症状が多いが、どれも食べられないことによるエネルギー不足や自律神経の乱れが原因となっているため、全身のバランスを調整することを目標にする。

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治療内容

背中全体に温灸をしながら、足裏からふくらはぎを温める。
足には胃腸の経絡があり、背中には自律神経が走行しているため両方を温めることで胃腸を活性化させる。
仰向けで胃、おへその辺りに温灸をしながら手足と頭のツボに鍼を打つ。
鍼は胃腸のツボを中心に、体全体の流れを改善するように打つが本数は抑えめにして刺激量が多くならないようにする。

特に膝から足首にかけてのスネの辺りには胃腸のツボが並んでいるため、ここに鍼やお灸をやることが多くなります。

初診からしばらくは同様の治療を行う。
初診から2か月が経過したころに急激に調子が良くなった。とは言え固形物を食べるのはつらいが、飲料やゼリー状のものを食べても気持ち悪くなったりしなくなり、飲める量も増えた。
さらに治療を続けていき、5ヶ月経過したころには少量ではあるがご飯を食べられるようになった。

6ヶ月経過で調子はかなり回復し、元通りとはいかないが食事も摂れるようになり運動もできるようになった。

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施術回数・頻度・期間

最初は週2回の治療を2ヶ月続ける。2ヶ月経過の時点で1週間に1回のペースで来院してもらい、その後は2週間に1回のペースで治療をおこなう。
5ヶ月経過して月1回まで通院回数を減らし治療を継続。

ディスペプシアはすぐに治らないため長期戦となる傾向があり、2か月間、週2回で通うのは大変だったと思います。
しかし鍼灸も薬と同様に回数を重ねることで効果が高まります。

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施術後のケア

初診時から食養生についての指導をおこなう。
特に冷えたヨーグルトやゼリーなどは避けてもらい、常温または温かく胃に負担の少ないもの。

量が食べられないので、介護用の栄養補助食品など少量で高カロリーのものをお勧めする。

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