オリエントエクスプレスの施術例

過敏性腸症候群(IBS)下痢型

2025-09-19

病院での診断

過敏性腸症候群

これまでの経過

過敏性腸症候群(以下IBS)は腸の正常な働きが失われ、便秘や下痢などの排便異常を引き起こす病態です。
IBSは下痢型と便秘型、混合型に分類され、個人的には男性は下痢型、女性は便秘型または混合型である傾向が多いと思います。

原因は自律神経の不調やストレスが主なものですが、ストレスは自律神経の不調を招くため、自律神経失調が主な原因と考えられます。

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治療方針

起床時から下腹部に違和感や弱い腹痛を自覚し、常にお腹が気になってしまう。
食事を摂るとお腹がゴロゴロしてすぐにトイレに行きたくなる。そのまま下痢をする時もあるが出ないときもある。
胃痛や胃もたれなど胃の症状はなく下腹部痛、下痢、腹鳴が主な症状。
冷たいものを飲むと強い腹痛ですぐに下してしまうため、平日仕事中や外出時は冷たいものが飲めない。温かいものでも体調によってはすぐに下痢をする。
仕事上のトラブルや家庭環境などで強いストレスは無いが、いつ下痢になるかと言う心配がストレスになっている。

当院のIBSの鍼灸治療では下痢を止めることを優先します。
下痢は飲食物を未消化状態で排泄してしまうため、食べ物から栄養素やエネルギーを十分に吸収できない状態です。また水様便であれば水分とともに気も消耗するため、疲労感や脱水などの症状が出るほか、仕事や電車やバスを使った外出ができないなど社会的にも影響が大きいためです。

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治療内容

下痢を止める方法は原因により異なりますが、今回のケースでは冷たい物が誘因となっているため胃腸の力を強めて冷飲食の刺激で腸が過剰に反応しないようにしつつ、お腹を温めて冷えを取り除く治療をおこないます。
これを東洋医学では「健脾去湿・温補脾腎」と言います。

お腹や手足の胃腸に関連するツボや経絡に鍼やお灸をおこない、お腹の調子を整えていきます。

治療回数を重ねると体調や症状が変わってくるので、基本となる治療をおこないながら症状に応じて選ぶツボや鍼やお灸の刺激量などを調整していきます。

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施術回数・頻度・期間

初回から週1回の間隔で3回治療をおこなった結果、強い腹痛と下痢が軽減しました。
完全に治ったわけではありませんが、症状が落ち着いたので2週間に1度の治療を続けていき4ヶ月したころにはほぼ症状が治まりました。

仕事の疲れや食べ過ぎなどでまだ腹痛や下痢などが出ることがあるため、メンテナンスとして月1~2回の治療を継続中です。

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