鍼灸学校ってどんなところ?
2018/3/30

鍼灸学校アンケート結果:なぜ鍼灸師に?その学校に?

鍼灸師になった人、鍼灸師になろうと思った人が必ず質問されることがあります。

「あなたはなぜ鍼灸師を目指したのですか?」

鍼灸師になるためには、はり師・きゅう師の国家資格が必要になります。

鍼灸のちからに魅力を感じ鍼灸師を志す人が多いということはよく聞きますが、実際に鍼灸師を目指した人がどのような志でこの業界や職業に興味を持ったのか、どのような学校選びをしたのかなど、鍼灸師という職業に少しでも興味がある人は知っておく必要があると感じました。

そこで、しんきゅうコンパス事務局では、資格取得3年未満の鍼灸師、鍼灸学校の現役学生にアンケートを実施しました。

期間:2018年1月26日~2018年1月29日

対象:資格取得3年未満の鍼灸師、鍼灸学校の現役学生 計99名

【質問】

・あなたはなぜ鍼灸師を目指したのですか?(任意回答、計72名回答)

・鍼灸師を目指す上でよく調べたことはなんですか?(3つまで、複数回答可)

・学校を選ぶ際に重視したことはなんですか?(3つまで、複数回答可)

あなたはなぜ鍼灸師を目指したのですか?

アンケート結果によると、鍼灸師を目指したきっかけとして『鍼灸師との接点』が関係しているとわかりました。

両親が鍼灸師であり幼い頃から鍼灸を身近に感じている人や、自分自身が鍼灸院や病院にて鍼灸師に治療してもらった経験のある人など、人により鍼灸師との接点は様々でしたが、鍼灸師との関係が良好であったことが目指すきっかけとなったといえます。

また、鍼灸の考え方の真髄である、東洋医学の『治未病』という考え方に共感する人が、鍼灸師を目指す人に多いということがわかりました。

鍼灸は予防医学や代替医療として使われることが多く、実際に風邪の予防に効果があるとされていたり、生理痛や腰痛の発生予防に用いられたりします。

こうした未だ病まない病気を予防するという健康のあり方に共感し、誰かの健康を支えたいと考える人が鍼灸師を目指すことが多いとわかりました。

他には鍼灸師は国家資格であり、独立開業権を持つ数少ない医療資格であるというということも魅力が挙げられます。

鍼灸師を目指す人は既卒者が比較的多いことがこの業界の特徴です。一度社会人の経験をして自分の仕事人生と向き合ってみて、一生できる仕事はなんだろうか?誰かに必要とされる仕事とはなんだろうか?考え、そんな時に鍼灸師との接点があり、この資格を目指した人がとても多いということです。

また、独立や開業することを視野に入れている場合は社会人の経験は立派な知識として役立つことが多いでしょう。

そして、ある領域のスペシャリストが多いということも特徴の一つです。例えば、クラリネットの演奏家がいたり、元プロレスラーがいたり、パーソナルトレーナーがいたり、ボディビルダーがいたり…こういった専門分野で仕事や趣味での活動をしてきた人は、鍼灸の学校卒業後に自分の所属するコミュニティでの活躍の場を持ちたいと考え、鍼灸師を目指す場合が多いです。

先出したあるクラリネット奏者は、演奏家が肩こりや腕の炎症などで悩んだ際に症状を治す、某音楽団専属の鍼灸師を目指しています。また、元プロレスラーは、某プロレスチームに所属するチームメイトの怪我の治療や健康維持に努めたいといった志で鍼灸師を目指しています。

鍼灸師を目指す人には、年齢に関係なく、初期接点が鍼灸師である場合が多いです。鍼灸に魅力を感じ、国家資格を取得して開業を志したり、自分にしかできない専門分野で活躍する鍼灸師を志したりと、今回のアンケートにより様々なきっかけで鍼灸師を目指したいと思う人がいるとわかりました。

鍼灸師という職業については、鍼灸師ってどういう職業?国家資格取得後にできることで解説しています。

さらに鍼灸師を目指した人が職業や学校選びでよく調べたことについて、アンケート結果を基に見ていきましょう。

鍼灸師を目指した人がよく調べたこと

アンケートの結果によると、鍼灸師を目指す上でよく調べたことは次のような結果となりました。

1位:学校のこと

一番多かったのは、鍼灸師を目指す上で必ず通わなくてはならない学校のことでした。鍼灸の大学・専門学校と一口にいっても、全国にどんな学校があるのか、何を学び将来鍼灸師としてどういった活躍ができるのか、学校のアクセスや学費など、よく比較することが重要なようです。

2位:国家資格のこと

次に多かったのは、国家資格・試験のことで、国家資格取得後にできることや国家試験の内容、難易度、合格率についてよく調べているようです。

3位:鍼灸師の仕事内容について

仕事内容については、鍼灸師として働くことのやりがいや苦労について、鍼灸師にできること、できないことなど、職業についてよく調べているようです。

他には、鍼灸師として将来は独立開業することについて調べた独立志向の人や鍼灸師の年収・給与について調べている人も多くいることもわかります。

あなたが学校選びの際に重視したことは?

鍼灸の大学・専門学校は全国に約100校ありますが、全都道府県にあるわけではないのです。鍼灸師を目指す上で必ず通わなくてはならない学校を選ぶポイントについて、アンケート結果より見ていきましょう。

1位:学校の立地・アクセス

意外と忘れてはならないことが、学校の立地・アクセスです。鍼灸師を目指している学生は、働きながら通学している場合も多く、そのため職場へのアクセスも踏まえて学校選びをする傾向にあります。3~4年間、学校に通うことを考えると、自宅、職場、そして学校の立地やアクセスが重要視される理由がわかります。

2位:学校のコース・カリキュラム

1位の立地・アクセスに続き、これまた重要なのが、鍼灸の大学・専門学校のコースやカリキュラムです。学校に働きながら通う場合は、昼間コースや夜間コースを選択する必要があります。また、学校によって歴史も異なれば、特徴も全く異なるので、自分が将来目指す鍼灸師象や座学、実技授業の割合など、あらかじめ確認しておく必要があります。

場合によっては、各学校にどのような求人が集まっており、将来の働き口を見据えた選び方も必要かもしれません。

コース・カリキュラムについては、鍼灸の学校選びで重要なこと:説明会に参加すべき?で詳しく解説しているのでご覧ください。

3位:国家試験の合格率

意外と重要視されているのが、国家試験の合格率です。学校ごとに数字も異なれば、国家試験の対策方法も異なってくるようです。

4位:講師の魅力

鍼灸の大学・専門学校では、様々な先生、講師がいます。日本の鍼灸業界を代表する方から、鍼のスペシャリスト、お灸のスペシャリスト、美容系の専門家、スポーツ系の専門家など、鍼灸師を目指す人によって、そして学校によって魅力的な講師は異なるはずです。この先生のようになって活躍したい、この講師から教わりたい、これもまた学校選びで重要な要素なのかもしれません。

5位:学費・給付金制度

鍼灸の大学・専門学校では、大学で4年間、専門学校で3年間通学します。学校によって学費の金額は様々ですが、各種奨学金制度や教育訓練給付金制度などの適用対象となる学校もあるので、よく調べる必要があるかもしれません。学費については、鍼灸学校の学費っていくら?学費の他にかかるお金とはで詳しく解説しています。

他には、学校の在校生・卒業した鍼灸師の活躍や鍼灸師として働き出した後、開業後の学校が行うサポート内容、各学校の課外活動などについて調べている人、学校選びの際に重視した人が多いことがわかります。

鍼灸に魅力を感じていて、少しでも鍼灸師という職業に興味がある人や、すでに鍼灸師を目指している人は、ぜひ学校選びのポイントをご参照してください。

鍼灸師(はり師・きゅう師)の国家資格取得のためには、必ず学校に通わなくてはなりません。