鍼灸学校ってどんなところ?
2018/3/31

鍼灸学校の雰囲気とは?年齢層や課外活動について

鍼灸の大学・専門学校の雰囲気とは、一体どんな感じなのでしょうか。

もちろん、学校によって異なる雰囲気を持つのですが、他の一般大学や専門学校には見られないような特徴もあるようです。ここでは、鍼灸学校にはどんな人がいるのか?や学校行事、課外活動について解説します。

鍼灸学校にはどんな人がいるの?

鍼灸業界は地味ではないとお伝えした通り、鍼灸学校には個性あふれる学生がたくさんいます。年齢も様々であり、学生のバックグラウンドもバラバラで、とても刺激的な学生生活を送ることができます。

まず在籍している学生の年齢層ですが、高校卒業後すぐに専門学校へ進学した18歳から上はお仕事をリタイアされた60歳代と様々です。1クラスの学生は平均30名ほどなので、孫ほど離れた人たちが一挙に集まって学びあうような、一風変わった風景でしょう。

高校を卒業してすぐに進学している学生よりも、一度社会人を経験してから入学する学生も比較的多く、中にはすでに他の医療資格を所有した学生も多くいます。

社会人としての経験も様々なようです。

・元楽団員

・元広告代理店勤務

・元市役所勤務の公務員

・元大手通信会社のSE職

・元大手化粧品会社の開発職

・元警察官

・元芸能人マネージャー

・元小学校教員

在学中している学生の雇用形態は様々であり、アルバイトや正社員、フリーランスとして働きながら通学しているようで、その働き方も十人十色です。

・マッサージ店やリラックゼーションサロン勤務

・整骨院や鍼灸院のアルバイト勤務

・ホテルの受付業務

・医療事務

・一般企業の内勤事務

・弁当屋やファストフード店アルバイト

・パーソナルトレーナーやヨガインストラクター

・ベリーダンス講師

・主婦

など様々な職業に就いている学生が多いようです。

また、学校の中には、産業人材奨学金制度という学校が紹介するアルバイト先で働きながら通学すると、受けられる奨学金制度を導入している学校があります。その場合は、学校が指定するアルバイト先で働くことになります。

奨学金制度については、鍼灸学校の学費っていくら?学費の他にかかるとはの中で解説しています。

医療資格者の中には、柔道整復師、歯科医師、理学療法士、薬剤師など様々な学生がいますが、特に柔道整復師が多く、彼らは学校外の時間はそれぞれの資格従事者として整骨院や病院、薬局などで勤務しています。

鍼灸の学校に通わなければ、知り合えないような様々な業界の人たちと交流を持てるため、一般的な大学・専門学校とはひと味もふた味も違うキャンパスライフが楽しめます。

何度も繰り返し言うように、鍼灸の学校は決して地味な世界ではないのです。

学校行事はどんなことがあるの?

専門学校とはいえど、学校ですので学校行事がしっかりとあります。

テストについて

定期テストは言うまでもありませんが、実力テスト、進級テスト、実技テストなどテストの方法や時期などもそれぞれの学校で違うようです。前期後期制の学校であれば定期テストは2回ですが、3学期制の学校であれば定期テストは3回行われます。また、年度末に進級試験という大きな試験を課す学校もあれば、半期ごとの実力テストという名目で進級テストのようなテストを行う学校もあります。

3年生になった場合に学内で行われる卒業試験も学校によって回数はバラバラです。各授業内で行われる小テストなどもあり、これらが成績に反映するかしないかというところも学校の方針によります。

体育祭・スポーツ活動について

入学後すぐに大きなグラウンドを貸し切っての体育祭がある学校もあれば、有志の人たちが地域のマラソンに参加したりなどのイベントを行う学校もあり、体を動かす運動会的なイベントの有無は学校によります。

学校祭・文化祭について

学部学科を多く持つ学校では、学校祭・文化祭を開催するところが多いです。開催月はまちまちですが、6~10月の間に開催される場合が多いようです。学校祭・文化祭の参加や関わり具合は学校によって異なります。このイベントは国家試験を控えている3年生も参加するイベントで唯一勉強を忘れられる時間になるかもしれません。

内容としては屋台で焼きそばや串焼きを売っていたり、タピオカジュースを売っていたり、コスプレをしているクラスがあったり。かたや、鍼灸の学校らしく耳鍼をしたり脈診したり、チャリティマッサージのコーナーがあったりと、規模こそ小さいものの、一般的な大学とさほど内容には遜色はありません。地域の方々をお招きしたり、学校見学を兼ねて高校生が来校したりしますが、そもそも鍼灸学校の存在を世の中の方が知らないので、若干の内輪感は否めないでしょうか。

部活動、ゼミ活動について

各学校で日常的な活動の中で大きく違うのが、この部活動やゼミです。部活やゼミは全ての学校にあるわけではないので、興味がある場合はその学校にこうした活動の場があるかを入学前にしっかりと確認すべきです。

ある学校ではスポーツトレーナーを目指す生徒のために、トレーナークラブというもがあり、学校がスポーツトレーナーの育成に力を入れています。一般の方々にランニングトレーニングの指導をしたり、企業の硬式野球部にスプリント指導をしたり、学生が様々な活動に参加することができます。また、プロ野球チームの練習風景を某球場で見学し、実際のスポーツトレーナーがどのような指導をしているのかを肌で感じることができるようです。

他には、美容鍼灸の最先端技術が学べる美容鍼灸クラブやトータルビューティーを学べるアロマ系クラブ、その他、婦人科疾患系の勉強ができるクラブや治療院の経営などを学べる部活動がある学校もあります。

クラブや部活動ではなく、ゼミのある学校もあります。日本が世界に誇る鍉鍼の技術を学ぶことのできる、鍉鍼ゼミのある学校もあります。鍉鍼とは刺さない鍼のことで、摩ったり押し当てたりして、鍼と同じ効果が期待される鍼のことです。このゼミではそれぞれ自分の鍉鍼を持ち、日々技術の向上に励む他、マラソン大会の運営などのボランティアに参加したりすることができます。

また、中国鍼のゼミや、卒業生による勉強会など年間と通して様々な活動があります。学校によっては特別授業という名前で通常授業の時間外に、希望者だけが参加する勉強会として定期的に行われている場合もあります。学生としての1年間の過ごし方はあなた次第、ということになります。

課外活動ではどんなことができるの?

部活やゼミは学校が用意してくれる学びの場所ですが、部活などに所属していなくても参加できる学外の勉強会があります。それは学術大会や学会、医学会と言われる、学校ではなく鍼灸協会などが主催する会です。

例えば、公益社団法人が主催する全日本鍼灸学会学術大会、という鍼灸師の学術大会が毎年開かれます。

この大会では鍼灸がいかようにして癌の終末ケアに関わることができたかの報告や、坐骨神経痛に対する鍼灸のアプローチの研究結果や、訪問鍼灸の実例、症例報告などを行う大会です。全国の勉強熱心な鍼灸師が集い、また同時に鍼灸学生も多く集まります。

また、NPO法人更年期と加齢のヘルスケア学会の行う定期的な勉強会ではドクターと鍼灸師が一緒になって更年期症状へのアプローチを考えています。ドクターの意見を聞くことのできる貴重な会で、こうした取り組みに学生のうちに参加することも可能です。

学校内外に関係なく学びの場はたくさんありますので、学生のうちから色々な学びの場に、たくさん足を運んでみることが大切です。なぜ、たくさん足を運ぶことが重要かというと、鍼灸師は技術だけでなく、経営や集客などの知識経験もの中で解説してます。