鍼灸学校ってどんなところ?
2018/3/31

鍼灸の学校選びで重要なこと:説明会に参加すべき?

鍼灸師を目指すことのできる学校は、日本全国に100校ほどあります。たくさん学校があるので、これから入学を考えている人は、慎重に比較検討することが必要です。

事務局が実施した鍼灸学校アンケート:なぜ鍼灸師に?その学校に?より、学校の立地・アクセスの次に重要視されている、コースやカリキュラムについては学校により様々です。自分に合った、もしくは自分が将来活躍したい分野について考える必要があると思います。

ここでは、学校選びで重要なことについて解説します。

話題の美容やスポーツだけでない?

ここ10年ほどで『美容鍼』という言葉が市民権を得たことは周知の事実となりました。

また、スポーツと鍼灸に深い関係があることは、昭和の時代から知られてきたことです。

鍼灸の活用方法や治療領域は、腰痛や肩こり、美容やスポーツだけなのでしょうか?

神経系疾患や婦人科系疾患、呼吸器系疾患など、鍼灸が効果があるとされる疾患は多岐にわたります。妊娠時のつわりなどで、NIH(米国国立衛生研究所)が西洋医学の代替治療として、その効果が有効であるという見解を発表しました。

近年、婦人科系疾患の中では、更年期やつわりなどマタニティ分野での治療効果が注目されており、専門の鍼灸院ができるほどになりました。学校によってはレディース鍼灸というかたちで、特にこの分野に特化した授業があり、不妊症、生理痛、更年期障害などの症状に対してアプローチします。

また、近年介護の分野でも鍼灸の重要性が再認識されるようになりました。背景としては、2025年問題や国民医療費問題のため、国は病床の確保のために、急を要さない患者を自宅で介護することを推奨していることも関係します。

こうした状況下で、自宅介護となった患者への訪問介護の一環として鍼灸が注目されつつあり、リハビリテーションや高齢化による関節痛などの体調不良、がん患者の自宅での終末ケアの現場での活躍が期待されています。このような高齢者を対象としたカリキュラムや授業がある学校もあるようです。

さらに、小児科疾患においては刺さない鍼である鍉鍼(てい鍼)による効果も日本のみならず世界中で注目されています。

鍼灸の学校を選ぶ上で誰に相談すればよいか。

これに関しては、実際に治療院で働く現役の鍼灸師に相談することが一番でしょう。鍼灸師になるためには現役の鍼灸師も皆、必ず鍼灸学校に通っていたはずです。

彼らの出身校のことや一緒に働く仲間の出身校のこと、実際学校に通ってみた感想や学校に在籍している講師陣のこと、各学校の特色などが詳しく聞けるでしょう。

また、受験前になる程度希望する進路が決まっているのであれば、その領域で活躍する現役鍼灸師に相談することが、入学後や卒業後のイメージがしやすいです。

説明会には参加するべきか?

個別説明会には必ず参加するべきであると考えます。なぜならそこは3年間、毎日通う場所なのです、本当にこの学校が自分に合っているかどうか、百聞は一見に如かずなのです。

各学校によって校舎の雰囲気が大きく異なります。在校生の年齢層や雰囲気もさることながら、学校の設備の新旧具合や先生の雰囲気も全く異なります。

鍼灸学校の選び方:学校を決める際に注目すること5選のなかでも解説したように、実際の通学経路を利用してみることも大切です。パンフレットでみる加工された宣伝写真と実物にはかなり差があることがありますので、気になることは実際に足を運んで隅々まで確認しましょう。

ただし、いろいろな学校を比較することは学校選びのメリットとなりますが、時間や交通費用がかかってくることはデメリットになるでしょう。

説明会は個別に単独で行ってくれる学校もありますが、実際の鍼やもぐさに触れることができるオープンキャンパス式の説明会もあります。また外部講師を呼んだセミナー形式の説明会もありますので、興味のあるものを調べて参加しましょう。

この説明会には現役生は両親を連れての参加も多くみられますが、既卒者は個人で見学に来ている場合が多いようです。勇気をもって参加しましょう。

この説明会に参加するメリットは、他の入学候補生の志を伺うことができ、学生生活をよりリアルに思い描くことができることです。

セミナー形式での学校見学の場合は、全員での質疑応答の時間や、実演してくれる先生が入学候補生に、なぜ鍼灸師を目指したのかを質問してくる場面などがあります。

また時間帯によっては在学生が実際の授業や自己練習をしている場面に出会うこともあり、学校を選んだ理由など直に伺うことも可能です。

自分に合った学校を見つけましょう。

専門学校とはいえど、体育祭があったり、学園祭があったりと学園生活らしいイベントもしっかりとあるのが鍼灸学校の特徴でもあります。また、一般的な大学・専門学校と同じく、定期テストもあれば、夏休みや春休みもあります。

クラブ活動やゼミの活動もある学校があり、大学や専門学校の既卒者にとっては、青春のあの学園生活がもう一度やってくるような感じです。なんども繰り返しますが、学校によって、こういった学園生活の内容は全て異なります。

前・後期制のテスト2回実施の学校もあれば、3学期制のテスト3回実施の学校もあります。実力テストが2回の学校があれば、学年末の進級試験1回の学校もあります。

実技のために教室を解放いている学校もあればしていない学校、

そもそも在学生の平均年齢がとても若い学校、30歳前後の学校、

古い校舎の学校、新しく立て直した校舎の学校、

卒業後の進路の特色の差、など鍼灸の大学・専門学校は千差万別なのです。

少なくとも3年は通う学校です。この学校選びについては、時間と交通費用が許す限り、調べ尽くしてみてください。