鍼灸師の独立・開業
2018/4/1

鍼灸師として鍼灸院開業:鍼灸院の開業資金はいくら?

皆さんのなかには、将来、独立開業を視野に入れている方もいるかもしれません。

鍼灸師として開業することを視野に入れている場合は、基本的なことだけでも抑えておきましょう。

ここでは、開業するうえでかかるお金のことについて簡単に説明します。


開業資金はいくらかかるの?


あなたが鍼灸師として開業すると決めたら、まず店舗(治療院)をつくらなければいけないと考えるでしょう。

治療院をつくるためは、不動産の確保が必要です。その他、ベッドやタオル、鍼やお灸などの備品を購入する必要があります。

開業するためには、どれくらいの資金が必要となるのでしょうか?


結論から言うと、簡単に見積もって300万円前後かかるとみておきましょう。


モデルケースとして、以下のような各費用をまとめてみました。


備品購入費用 250,000円

不動産取得費用 350,000円 

初期宣伝費用 155,000円

印刷物費用 15,000円

運転資金(半年)2,400,000円


合計 3,170,000円


必要資金300万円というのは、このような内訳です。これは概算ですので、ほんの一例です。


ただし、この業界では、往診専門で開業する方がいることも事実です。

その場合、店舗を構える必要がないので、実際は不動産取得費などの費用はかからないでしょう。

各自治体の役所で開業手続きをしたあとは、どのエリアに訪問するかやどのように周知するかということが必要です。いまはネット社会であるので、ホームページの作成費用などは見ておきましょう。


ここでは、不動産取得費用、宣伝費用、運転資金について触れます。


不動産取得費用は0円でも可能


自宅での開業を考えていて、自宅のあるスペースを施術室として利用する場合は、不動産取得費用は0円となります。新たに賃貸マンションなどを契約する場合は、家賃の他に敷金や礼金、荷物の搬入代金がかかってくると考えましょう。


いずれも鍼灸院を開業する場合は、6.6平方メートル(2坪)以上の専用施術場所を確保すること、3.3平方メートルの(1坪)以上の待合室をつくることが必須です。

どのようなモデル、物件で開業するかによって、不動産取得費用は大きく変わってくるでしょう。


宣伝費用とはなにか?


治療院を開いただけで、患者が来ると思ったら痛い目を見るでしょう。必要な宣伝がなければ、患者さんの来院は見込めません。

宣伝の方法としてたくさんの手法が考えられますが、ネット社会である現代では、治療院を紹介するホームページの製作をやった方がいいでしょう。

この宣伝費用は、主に治療院のウェブサイトを構築する費用と考えてください。


開業後の運転資金について


これは治療院の運営が軌道に乗り、売上げがしっかりと確保できるようになるまでの話です。売上げが少なくても治療院を運営し、自分が生活していくための必要資金です。

先に説明したとおり、店舗を構え治療院を開業したからといって、すぐに患者さんが来るわけではありません。また、その患者さんに繰り返し通ってもらえないと売上げをのばすことは難しいでしょう。

開業後はそのような状況のもと、試行錯誤をしながら、経営や生活を軌道に乗せていかなければなりません。自分の生活を確保していくお金として、運転資金をあらかじめ確保しておくことはとても大切です。


自己資金か融資を受けるのか?


開業時の備品購入費や運転資金などの資金をどうやって調達、確保するのかということを解説します。

まず、資金調達には大きく3種類の方法が考えられます。


・自己資金:自分の貯金や家族から借りたお金

・融資:国や金融機関から借りたお金

・第三者からの出資:開業のため第三者が出資したお金


開業するうえでの資金調達方法として、自己資金や融資が一般的でしょう。


【自己資金の場合】


これは説明するまでもなく、今まで働くなどして、貯蓄してきたお金のことです。個人により差が出てきますが、金額が少ない人では20万円程度で新たな人生をスタートすることもあります。開業した人のなかには、400万円ほどの貯金を全て開業資金にあてたという人もいます。


【融資を受ける場合】


これは国や金融機関からお金を借りて、そのお金を開業資金にあてることです。お金を借りるということは、貸す側からの審査があるということを忘れてはいけません。

また、借りた以上は返済義務が生じますので、中途半端な気持ちで融資を受けることはやめましょう。


融資を受けるうえで、借りる人は、大きく3つのことをやらなければなりません。


1.いくら借りるか決める

2.どこから借りるか決める

3.借りるための書類を製作し、申請する


上記の開業に概算で300万円かかるケースだと、融資が受けられるのは3分の2の200万円程度で、残り100万円程度は自己資金となります。必要資金300万円すべてを融資まかなうことは不可能です。

どこから借りるかも重要で、日本政策金融公庫(通称:国金)が一般的でしょう。国金は国の運営する機関ですが、それ以外の金融機関から借りることもできます。


在学中から準備できることは何か


さて、皆さんはいま『開業する=たくさんお金がかかる』と考えているかもしれません。

皆さんが、将来、開業をしたいと考えているのであれば、在学中からコツコツと貯金することをまず考えましょう。

お金は降ってきませんので、地道に貯めていくほかありません。入学前の方は、まず学校へ通うためにもお金がかかるということを覚えておきましょう。鍼灸学校の学費については、鍼灸学校の学費っていくら?学費の他にかかるお金のことで解説していますので、ご覧ください。


皆さんが、貯金以外にできることがあるとすれば、在学中からセミナーや講習会などに積極的に参加して、実際に治療院を経営している方と触れ合うことです。

実際に開業した人の話を聞きくと、将来の夢や開業後の姿のイメージが湧きます。開業するうえで、ここで紹介した以外の方法を聞くことができるかもしれません。

お金と人脈はたくさんあっても困りませんので、自分のあしでたくさん稼ぐことをおすすめします。