- 自律神経失調症に対する鍼灸

〇このような症状でお困りではないですか?
・体が疲れやすい
・朝起きるのが辛く仕事をしていても横になりたくなる
・頭がふらつく、フワフワする、頭が重い
・微熱が続き、体がだるく何もする気がしない
・寝つきが悪い・途中で目が覚めてしまう
・動悸・息切れが急に起こり、不安になる
・訳も分からず悲しくなり、涙が出る
・皮膚や粘膜がかゆくなる
・テレビや人の動きに目がついていかず、気持ち悪くなってしまう
・低気圧になると、身体の症状が悪化する
・なんだか身体がすっきりしない
・食欲があったりなかったりする
・食べるとお腹が張ってしまう など
このような症状や、似たような症状がある場合、自律神経失調症の可能性があります。
自律神経失調症は、周りの人にはわかりにくく「気のせい」などと言われる事が多いのですが、そうではなく、きちんと原因があります。
自律神経自体が、自分自身でコントロールすることができるものではないので、色々な症状があっても、自分ではどうしてよいのかわからず、つらい思いをしている人が多くいます。
〇鍼灸施術の作用について
手や足に鍼やお灸をすると、その刺激は身体の中の神経を介して、脳の視床下部という自律神経を支配している場所に作用して、その働きを安定させ、脳血流量を増やす効果があります。(※1)
身体の凝りや痛みを感じている部分に鍼灸刺激を与えると、その部分の血流がよくなります。
そして、コリや痛みが軽減することにより身体の症状は楽になっていきます。
このように、身体の症状と自律神経の調整を同時にすることにより、あなたの自律神経失調症の症状が消えていきます。
〇施術の流れについて
◇初回
・ご来院頂きましたら、カウンセリング室にご案内致します。
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・カウンセリングシートにご記入頂きます。
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・お身体の状態をお話頂きます。お話頂いた内容から、なぜそのような状態になっているのかを、ご説明致します。
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・施術室に移動して頂き、お着替え(こちらでご用意してあります)をして頂きます。
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・舌の写真を撮らせて頂きます。(※2)
・脈、お腹と背中と手足のツボを診ます。(※3)
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・必要なツボに鍼をしていきます。
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・そのまましばらくおやすみ頂きます。
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・途中、鍼が効きやすいように操作をおこない、再びゆっくりして頂きます。
↓
・鍼を抜き、舌の写真を撮らせて頂きます(※2)
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・ゆっくり身体を起こして頂き、お身体の感じをお聞きします。
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・お着替えをして頂き、初回の施術はこれで終了です。
◇2回目以降
・ご来院頂きましたら、そのまま施術室へご案内致します。
↓
・前回の施術の後、お身体の状態がどうだったか、現在の状態はどうかをお聞きします。
↓
・身体の鍼の効き方や、初回から2回目来院までの間の身体の状態の変化や、今後の見通しを説明します。
↓
・初回と同様の手順で施術は進んでいきます。
(※1)明治国際医療大学の矢野教授による「神経血流に及ぼす鍼通電刺激の影響について」や和歌山県立医科大学の岸岡教授の「通電針鎮痛と内因性疼痛制御機構」などでも解説されています。
(※2※3)中医学では、身体の状態を判断し、どこのツボに鍼をするかを決める材料として、舌や脈、お腹や背中や手足のツボを診ます。当院では施術前と後での変化を確認するために、許可を頂いた方は、舌のお写真を撮らせて頂いています。
- 頭痛(片頭痛・混合型頭痛)に対する鍼灸

〇頭痛に関して、このようなことでお悩みではないですか?
・毎日頭痛がして、気分が悪くなってしまう
・頭痛の度に鎮痛薬を飲むので、眠くなったり
胃が痛くなったりする
・お薬を飲んでも頭痛が少し良くなるくらいで、
完全には消えない
・これ以上頭痛薬を飲むと薬物乱用頭痛になると、
医師から薬を控えるよう指示されているが、
頭痛の痛みが怖くて減らすことができない
・マッサージを受けたら、よけいに頭痛が悪化した
・週末になると片頭痛発作が起きてしまう
・生理前になると片頭痛発作が起き、
生理痛もひどくてつらい
・片頭痛発作が起きると、動けなくなってしまう
・頭痛だけでなく、身体の他のところも
痛く感じるようになってきて不安 など
頭痛には大きく命に関わりのある頭痛とそうでない頭痛がありますが、命に関わりのない頭痛がほとんどです。
しかし、頭痛は厄介な症状であり、仕事の邪魔になる、痛みで動けないなど日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
よくある頭痛は、緊張型頭痛と片頭痛です。
最近はこの2つが一緒になった混合型頭痛も増えています。
緊張型頭痛は交感神経の過緊張により起こるとされていますが、
片頭痛の原因は、あまりよくわかっていません。
混合型頭痛は、片頭痛持ちの人が持続されるストレスを受ける事により、片頭痛に緊張型頭痛が加わったものとされています。
鍼灸治療は緊張型頭痛・片頭痛・混合型頭痛のすべてに効果があります。
これは、鍼灸の刺激が脳の視床下部や偏桃体といわれる場所に作用し、そこから痛みを抑える物質を分泌させる・脳血流量を増やして脳の作用を正常化するなどの効果があるからです。
これに関しては、埼玉医科大学の研究で多くの論文が発表されています。
また、人に本来備わっている、痛みを抑制する下行性疼痛抑制系の働きを活性化することも分かってきています。
これにより、長引く頭痛から引き起こされた身体の痛みを改善することもできます。
このように、鍼灸治療は頭痛の要因である脳の痛み過敏を改善することにより、しつこい頭痛をなくすことができます。
頭痛(緊張型頭痛・片頭痛・混合型頭痛)でお悩みでしたら、一度ご相談ください。
- PMS・PMDDに対する鍼灸

〇生理前・生理中こんな症状でお困りではないですか?
・イライラして周りに当たってしまう
・自分では抑えられない程の怒りがわいてくる
・情緒不安定になる
・何となく仕事に集中できない
・うつ病ではないかと思うほど、気分が落ち込む
・なかなか寝付けない
・睡眠時間を取っているのに、日中、眠くて仕方がない
・食べてもすぐにお腹すいてくる
・身体が膨らんでいる感じがする など
生理前、生理中に身体や心に症状が出る方もいれば、出ない方もいます。
ただ、生理前に心身の不調として出る、月経前症候群(PMS)月経前気分不快障害(PMDD)は、近年増加傾向にあります。
PMS・PMDDは、心と身体の症状が同時に起きますので、辛いものがあります。
しかし、生理が来るとスーッと症状が消えていくので、他の人に理解してもらえない辛さもあり、そのことが余計に症状を悪化させたりします。
なぜそのような症状が起きるのかという原因は、女性ホルモンにあるのではなく、セロトニンという神経伝達物質にあるのではと考えられています。
セロトニンは、気持ちの安定に影響を及ぼす物質で、精神を安定させる作用と、食欲を抑制する作用という、大きく2つの働きを持っています。
セロトニンが不足すると
1、 ボーっとした気分になる
2、 集中力が低下する
3、 自律神経の働きが乱れるため、
頭痛や身体のだるさ、疲れやすい、めまいなど
様々な症状がでる
4、 身体のどこかに痛みがある場合、
その痛みが強くなる
5、 姿勢の悪化
といった症状が出てきます。
生理前になると、セロトニンの分泌量が減ることや、セロトニンを運ぶ物質も減るということがわかってきています。
そのため、月経前症候群(PMS)の症状が起きるのではないかと考えられています。
さらにセロトニンの分泌量が減りますと、月経前気分不快障害(PMDD)と呼ばれる症状を引き起こします。
この状態になると、生理前になるとうつ病のような症状が出てきます。
PMSもPMDDも、生理が始まって1日2日すると、それまでの症状がなくなるのが特徴です。
鍼灸治療では、セロトニンの分泌量を増やしていきます。
手足のツボに鍼をすると、その刺激が脊髄を通って脳の視床下部・下垂体、偏桃体と呼ばれる部分に作用します。
その結果、脳内のセロトニンの分泌が増え(※1)、セロトニン不足が原因である、PMSやPMDDが改善されていきます。
セロトニンだけではなく、βエンドルフィン、アドレナリンなどのやる気物質も放出されるため、PMS・PMDDの改善のみならず、モチベーションアップの効果も期待できます。
月経前・月経中の不調でお困りでしたら、一度ご相談ください。
(※1)
明治国際医療大学の矢野教授の「鍼通電、TENSによるEEGトポグラムの変化」の研究報告によります。
- 過敏性腸症候群(IBS)に対する鍼灸

〇ストレスがかかったり緊張する場面での、こんな症状にお困りではないですか?
・急にお腹が痛くなる
・お腹が張る
・下痢になる
・便秘になる
・ガスがよく出る
など
心配になって病院に行き、診察や検査をしても異常なしと言われ、診断名がつかない。もしくは過敏性腸症候群(IBS)と言われませんでしたか?
過敏性腸症候群(IBS)は、持続されたストレスや耐えられない緊張感が続くことによって、お腹の不調が繰り返し生じるのが特徴的です。
ある意味では、自律神経失調症の一種といえます。
過敏性腸症候群の症状は、突然、前触れなく出ることが多くあるため、
・満員電車に乗れない
・外出が怖い
・会議など静かな環境での仕事に集中できない
など、症状以外にも悩みを抱えている方が多くいます。
過敏性腸症候群の厄介なところは、症状だけでなく、いつそれが出るのかという不安感や緊張感からストレスを感じやすくなり、そのストレスによりさらに症状が悪化するという悪循環に陥りやすいことです。
このようなことが起きるのは、脳と腸とが密接につながっているからです。
これを脳腸相関と呼んでいます。
腸は非常に大事な場所ですので、その情報をダイレクトに脳に伝える必要があり、脳も腸に密接に指令を出す必要があり、お互いに緊密に連絡を取り合っています。
原因不明の腹痛、下痢・便秘などは、胃腸の運動機能異常によります。
運動異常は脳と腸が互いに絡み合い作り出しています。
そして、これには、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)というストレスと関係の深いホルモンが関わっています。
あなたが、ストレスや緊張を感じますと脳から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、ストレスを軽くしようとします。
ただ、同時に大腸の運動を亢進させることが分かってきています。
このストレス反応が行き過ぎ、脳腸相関が過剰に働いているのが、過敏性腸症候群です。
この過敏性腸症候群は女性に多い傾向があり、2008年の研究調査では、2:3で女性が多いとあります。
これは自律神経と生理周期の中枢が近くにあり、お互いに影響しあうことによるとされています。
特に、20~40代の女性に多い傾向にあります。
過敏性腸症候群は腸自体に炎症などがあるのではなく、腸機能や脳の働きの乱れによるものです。
検査で異常が出ない、お薬が効きにくいなどの理由はここにあります。
過敏性腸症候群に悩む、あなたに
鍼灸を試してみませんか?
鍼灸はあなたの腹痛や下痢・便秘を直接的に解消できるだけでなく、過剰になっている脳腸相関を調えることができます。
過敏性腸症候群への鍼灸では、まず、あなたのお腹や腰に鍼を刺します。
これによりお腹への血流が良くなる、胃腸の運動が整うなどが期待できます。
その後、手足のツボに鍼を刺します。
この時に鍼刺激は脊髄を通り、脳まで達します。
鍼刺激を受けた脳の視床下部は、自律神経や生理周期を調えるように活性化されます。
この辺りのことは、動物実験ですが、明治国際医療大学で「ラット結腸運動に対する鍼通電刺激の影響」として、鍼刺激が腸だけでなく、脳にも作用し、脳腸相関を調えるという研究があります。
このように鍼灸は、腸機能と脳機能を同時に調えることにより、脳腸相関の過剰な働きをもとに戻すことができます。
鍼灸により腸機能だけでなく、脳腸相関が整うことによりあなたは過敏性腸症候群から解放されることができます。
それだけでなく、自律神経や生理周期、ホルモンバランスが整うことで、健康で明るく毎日を過ごせるようになります。
「どうしてあんなことで悩んでいたのだろう」と思えるようになります。
お腹の不調でお悩みでしたら、一度ご相談ください。
- 線維筋痛症に対する鍼灸

〇お身体の、このような症状にお悩みではないですか?
・朝、全身が痛くて起きられない
・歯の治療をしてから身体のあちらこちらに痛みが出るようになった
・脂漏性湿疹と言われてから全身に痛みが起きるようになった
・手術後に傷が痛み、その痛みが広がっていった
・強いストレスを感じ痛みや痺れが起き、その後、痛みやしびれの範囲が広がっていった
・服を着るときに皮膚に擦れただけで痛みを感じる
・痛みが激しく、うつ病のような気持になる
・寝ていても痛みを感じ不眠症にもなった
・最初は関節だけの痛みだったが、徐々に痛みが広がってきた
・痛みだけでなく、眩暈、耳鳴、不安感などを感じる
このような症状が心配になり、病院で検査を受けたが異常なしだった。気のせいと言われた、もしくは線維筋痛症かもしれないと言われませんでしたか?
線維筋痛症は、何らかの原因で激しい痛みを感じた後や、持続される強いストレスにより引き起こされると考えられています。
主には、関節痛から始まり、傷む場所が徐々に広がっていくという特徴があります。
また、ストレスをきっかけとする場合は、痛む場所がその時により異なり、徐々に痛みが激しくなり、抑うつ症状が同時に出てくるという特徴があります。
痛みは、本来あなたにとって有益な情報です。
痛みを感じることにより危険を察知できるからです。
線維筋痛症を引き起こす痛み感覚は、それ以外の痛みになります。
痛み刺激を大脳の痛みを感じる場所に送り込む神経は2本あり、そのうちの1本は、情動や記憶に関係する場所と連絡を取り合っています。
あなたが激しい痛みや長引く痛みを感じた時に、恐怖感、不安感など感じるのはこのようなことによります。
また、それらのことを記憶するようにもなります。
痛みや恐怖感、不安感などが入り混じながら記憶されますので、あなたの想像以上にしっかりと記憶されます。
このような状態になりますと、脳は身体から伝わってきた、あらゆる情報を「痛み」と感じるようになり、何をしても痛いという状態を作り出します。
この状態を「痛みの悪循環」と呼んでいます。
線維筋痛症が、原因不明の長引く痛みなのは、このようなことによります。
線維筋痛症に悩む、あなたに。。。
鍼灸を試してみませんか?
〇鍼灸は線維筋痛症を悪化させる痛みの悪循環を断ち切ることができます。
あなたは鍼灸を受けることにより、痛みの悪循環を断ち切ることができ、長引く全身の痛みや、抑うつ症状から解放されることが期待できます。
鍼灸により痛みの悪循環を断ち切るには、先ず痛む場所を中心にアプローチをおこないます。
次に、脳に対してアプローチをおこないます。
この時には、主に手足のツボに鍼を刺す、お灸をするなどします。
悪循環を断ち切るに際し、順序は必要ありません。
どのような症状でも構わないので、症状が消えていくことが大切になります。
鍼灸はあなたの線維筋痛症に対してだけでなく、それに伴う複雑な症状へもアプローチできる施術法です。
線維筋痛症だけでなく、あなたの身体全体を正しい状態にできるのが、鍼灸の特徴です。
〇鍼灸院 一花は線維筋痛症の患者団体である線維筋痛症友の会に協力鍼灸院として登録されています。
線維筋痛症だけでなく、長引く痛みにお悩みでしたら、一度、ご相談ください。