- はり・きゅう(腰痛・ぎっくり腰)
おおよそ2部位まで
※3部位以上(ex.首と肩と腰などや全身)は延長で20分ごとプラス1,000円となります。
※60分以上をご希望の場合は、その旨をお電話にて申して下さい。また、2名以上をご希望の場合もその旨を申して下さい。(2名以上は若干割引致します。)
※初診料はかかりません。
ほとんどの人が、一生に一度は経験するという“腰痛”。厚生労働省の調べでも、国民の訴える症状の第1位だそうです。その原因は主に、背骨とその周囲の筋肉や靭帯・関節に過度の力が加わって起こります。おおまかに次の2つに分けられます。ぎっくり腰は、この急性型と考えられます。
1) 椎間関節型腰痛
背骨と背骨をつなぐ関節を椎間関節といいます。この関節自体に無理な力が加わったために引き起こされる痛みのことです。痛みはちょうど背骨を中心に腰とお尻の間くらいに及びます。ただ、痛みそのものは漠然としていてはっきりとした圧痛点があるわけではありません。ぎっくり腰の最も代表的なものです。
出張専門 こしがや鍼灸治療所 腰痛 ぎっくり腰
2) 筋・筋膜性腰痛
これは、主に腰やお尻にある筋肉が過度に引き伸ばされたり、ねじれたりして起こる痛みです。痛みは、椎間関節型よりもやや上にあります。また、臀部にも圧痛がある場合があります。全体的に痛みそのものも「はっきり ここ」と限局できる場合が多いようです。
出張専門 こしがや鍼灸治療所 腰痛・ぎっくり腰
○ 原因は?
東洋医学的な考え方によると、過労で腰に疲れがたまっていたり、冷たい物の摂り過ぎで身体が冷えている状態、いわゆる身体が弱っている時に「風・寒・湿・熱」といった人体に害があるといわれているもの(外邪)が、皮膚の経絡上から体内に侵入して、経絡の気血の流れを障害し、発症すると考えられています。
例えば、風の吹く寒い雨の降る中で仕事をしたり、湿気の多い季節になると腰が重だるくなったりするのはこのためです。また、腰は“腎の府”ともいわれ、腎は生命力・元気を蓄える場所でもあり、年齢とともに“虚”しやすく、そのために腰痛がおこりやすいのです。
○ ぎっくり腰~こんな動作に要注意!~
日常のふとした動作で突然起こるぎっくり腰。その激しい痛みはなった本人でしか分からないもの。特にぎっくり腰を起こしやすい動作をいくつか挙げてみました。
・重いものを持ち上げた時
・中腰の姿勢で何か物を取ろうとした時
・身体をふいにひねった瞬間
・椅子から立ち上がろうとした時
などが挙げられます。いずれも何気ない動作で、何でよりによって自分が?と思いますが、実は本人の気づかないところで上記に挙げた腎や胃腸がかなり弱っていて、そこへもって重いものを持った瞬間ギクッとなるのです。重いものは“誘因”であって“原因”ではありません。本当の原因は内臓にあるのです。なので、鍼灸治療も腰だけでなく、必ず内臓が集まっている腹部も調整します。
○ ぎっくり腰~こんな点に注意しよう!~
・患部を冷やすのは初日から2日目ぐらいまでにしましょう。それ以降は温めます。
・発症直後から2~3日は、絶対安静が条件です。仕事や家事も控え、家で休養して下さい。
・急性期は必ずコルセットをし、腰を保護しましょう。なるべく腰を安定させ、筋肉を刺激しないことが重要です。
・布団は、あまり柔らかいのだと腰が沈んでしまい、かえって負担がかかります。適度な硬さがあるのが良いです。
○ よく効くツボは?
出張専門 こしがや鍼灸治療所 腰痛・ぎっくり腰
・腎兪(じんゆ)・・・第2腰椎棘突起下、脊柱の左右外側1,5寸の所。他に泌尿器系や生殖器系の疾患にも効果あり。
・大腸兪(だいちょうゆ)・・・第4・5腰椎棘突起間の外1,5寸。
・委中(いちゅう)・・・膝の真後ろ、横ジワの真ん中。足のだるさやむくみにもよく効く。
直立している時、腰には体重の約1,5倍の負荷がかかるといわれています。それだけに、日頃から腹筋・背筋を鍛え、なるべく疲労を蓄積させないようにすることが予防につながります。
- はり・きゅう(首、肩、腕の痛み・しびれ)
原因は、多岐にわたります。主に頚肩腕症候群、胸郭出口症候群、頚椎症、むちうちなどが挙げられます。
1) 頚肩腕症候群
けいけんわんしょうこうぐん、と読みます。首から肩、腕にかけて痛みや凝りが起こる病気の総称です。一般的に、検査などをしても特に原因のはっきりしないものを指します。従って、多くは首や肩・背中の筋肉の疲労、過労、パソコン作業などのデスクワーク、なで肩、姿勢の悪さ、運動不足、ストレス、精神的緊張などが挙げられます。
肩の周辺には、僧帽筋や肩甲挙筋、棘下筋などの筋肉がありますが、これらの筋肉が疲労して、硬く緊張し、血行不良になると“乳酸”などの疲労物質が筋肉中に蓄積してきます。その結果、凝りや痛みが起こります。しかも、こりや痛みがあるせいで、動かさなくなったり、姿勢が悪くなることで、さらに筋肉が緊張し、余計に悪化させてしまうのです。
2) 胸郭出口症候群
胸郭出口(きょうかくでぐち)とは、鎖骨の上のくぼみの所を指します。(図参照)ここは、神経や動脈・静脈が通っており、このくぼみが何らかの原因で狭くなって、そこを通っている神経や血管を圧迫するために、肩や腕に様々な症状がでます。
出張専門 こしがや鍼灸治療所 首、肩、腕の痛み しびれ
具体的な症状は、首のだるさ・肩から肩甲部にかけてのこわばりや痛み・肩から指に走るような痛みやしびれなどです。また、手を上にあげると痛みが起こるという特徴があります。20~30歳代の女性に多く、教師や美容師など腕を上げた状態で仕事をすることが多い人によく見られます。
3) 頚椎症
頚椎は、背骨の中でも首の部分を構成する骨のことで、第1~7頚椎までの7つの椎骨が積み重なって形成されています。そして、第2頚椎以下の椎骨と椎骨の間にはそれぞれ“椎間板”という円板状のゴムマットのようなものがはさまっています。(図参照)
出張専門 こしがや鍼灸治療所 首、肩、腕の痛み しびれ
椎間板は、中心にゼリー状の「髄核」があり、周囲を線維輪という丈夫な組織が取り巻いています。そして、椎骨と椎骨の間でクッションの役割をもち、頚椎に伝わる衝撃を吸収しています。
しかし、年齢とともにこの弾力性は失われ、クッションの働きが弱くなると、椎骨同士がぶつかったりして、やがて摩耗し、すり減ってきます。 この時、そのすり減った部分を補おうと、骨の形成が逆に過剰になり“骨棘”という骨の縁にでっぱりのようなものができます。
そして、この骨棘が脊髄や神経根の通り道(脊髄が入っている脊柱管や神経根が出入りする椎間孔)を狭め、様々な症状を引き起こします。
◯ 症状は?
主な症状は“首の痛みやこり、後頭部や肩のこり、痛み、重だるさ、不快感”などです。さらに神経根が圧迫されるようになってくると“首から肩、腕へのしびれ”がでてきます。特に高い場所を見上げたり、棚の上のものを取る時など、上を向いたり、首を反らせたりすると症状が顕著になります。
◯ 鍼灸ではどのような治療をするの?
鍼やお灸は、原因である神経に刺激を与えることにより、血流を良くします。その結果、痛みを抑える物質や免疫機能を上げる物質が生じ、痛みやしびれなどが和らげます。 また、鍼・灸は骨と骨を支える筋肉や靭帯、関節などにも効果的に作用します。これらを強化することにより、症状がかなり緩和されます。
東洋医学的な考え方では、これらは全て「経絡を流れる気血の滞り」といえます。首や肩のまわりには、たくさんの経絡が走っており、そこを流れる気血が何らかの原因でつまったり、スムーズにいかなくなると痛みやしびれとして感じるわけです。
経絡は、川の流れに例えると分かりやすいでしょう。川の中に泥や土があると淀んでしまい、うまく流れません。これと同じことが人間の身体にもいえます。目には見えませんが“気・血・水” といったものが全身を巡ってエネルギーとなっているのです。
◯ どのようなツボが効果的か?
出張専門 こしがや鍼灸治療所 首、肩、腕の痛み しびれ
・天柱(てんちゅう)・・・後頭部、ぼんのくぼから指2本分外側。他に目の疲れや不眠にも効果あり。
・風池(ふうち)・・・天柱からやや上で指1本分外。ここは特に“邪気”が入りやすい場所で、カゼの特効穴でもある。
・肩井(けんせい)・・・首の根元と肩先の間のちょうど真ん中。肩こり、首の張り、頭痛、のぼせ、腕の神経痛など上半身の症状には万能なツボ。
・肩中兪(けんちゅうゆ)・・・第7頚椎と第1胸椎棘突起間の外2寸。
・曲池(きょくち)・・・腕の内側、屈曲した時にできるしわの外側。他に口内炎や歯痛にも効果あり。
・孔最(こうさい)・・・腕の前面、肘から下に3寸いった所。
- 自律神経失調症
おおよそ2部位まで
※3部位以上(ex.首と肩と腰などや全身)は延長で20分ごとプラス1,000円となります。
※60分以上をご希望の場合は、その旨をお電話にて申して下さい。また、2名以上をご希望の場合もその旨を申して下さい。(2名以上は若干割引致します。)
※初診料はかかりません。
<ストレスを受けると、人間はどのような経過をたどるのでしょうか?>
1.警告期・・・受けたストレスに反応して、身体が警告サインを発している時期。
・疲れる
・なんとなく体調が悪い
・血圧が上がる、あるいは下がる
・肩こりがする
・イライラする、ミスが増える
2.抵抗期・・・ストレスに対する抵抗や反発が起こる時期。疲労感が興奮に変わったり、逆に脱力状態に陥ることもある。
・血圧の変調が本格化する
・心臓や胃の異常が現れる
・血糖値が上がる
・仕事を抱え込んだりして休まなくなる
3.疲弊期・・・疲れきって、自分ではどうにもならなくなり、本当の病気に移行する時期。
・集中力がなくなる
・ふんばりがきかない
・物忘れがひどくなる
・ストレス性潰瘍などの心身症をおこす
・うつ病や神経症などの心の病気になる
○ 自律神経って何?
よく耳にする言葉ですが、いまいち何のことだか分からない方も多いと思います。自律神経とは、私達の意志とは関係なく、身体の内外からの刺激に自動的に反応して、心臓や肺・胃腸などの働きを調節している神経のことです。
自律神経には、主に緊張時に働く“交感神経”と睡眠中やリラックス時に働く“副交感神経”の2種類あります。交感神経は、身体を活動状態に、副交感神経は、身体の状態を平常に保つように働きかける神経です。この両者がバランス良く働くことで、初めて身体の調子も良好に保たれます。
○ 自律神経失調症とは?
ところが、ストレスが強すぎたり、その状態が長く続くと、交感神経と副交感神経のバランスがうまく保てなくなります。すると、自律神経がコントロールしている臓器や器官の働きが乱れるため、全身に様々な不調が現れるようになります。これが、いわゆる自律神経失調症と呼ばれるものです。
例えば、身体の一部がひどく汗をかいたり、逆にかかなくなったりする発汗異常、立ち上がると血圧が異常に下がり、失神して倒れる起立性低血圧などになったりします。
○ 症状は?
1.全身症状・・・疲れやすさ、だるさ、のぼせ、冷えなど
2.脳神経系の症状・・・めまい、頭痛、集中力の低下、しびれなど
3.循環器系の症状・・・立ちくらみ、脈の乱れ、胸苦しさ、動悸など
4.呼吸器系の症状・・・息切れ、のどの不快感、あくび、咳など
5.消化器系の症状・・・食欲不振、便秘、下痢、吐き気、嘔吐、げっぷ、胃部不快感など
6.運動器系の症状・・・後頭部の痛み、肩こり、腰痛など
7.皮膚の症状・・・青白い皮膚、発汗の異常(過剰・過少)、手足の冷え、顔面紅潮など
8.泌尿器・性器の症状・・・頻尿、性欲減退など
○鍼灸治療ではどのような効果があるのか?
鍼灸の刺激は、身体内部の自律神経系・内分泌系・免疫系の3つに働きかけ、ストレスに対する抵抗力をつけます。この3系統は、体内で密接に関連しており、鍼灸の刺激によって、入力された脳内インパルスが、大脳辺縁系→視床下部→自律神経へと伝わり、交感神経と副交感神経のバランスを整えることで、内臓の機能を調節します。
また、脳内ホルモンの分泌により、刺激が下垂体へ伝達し、そこから分泌される内分泌ホルモンにより、各臓器の働きが調節されます。最後に、脳内で分泌されたホルモン及び神経ペプチドが、免疫系細胞であるB細胞やT細胞へ作用することにより、免疫力が高まります。
○ 自律神経失調症に効果のあるツボ
出張専門 こしがや鍼灸治療所 自律神経失調症
・天柱(てんちゅう)・・・後頭部、盆の窪の左右に走る太い筋肉の外側。他に頭痛や肩こりにも効果あり。
・風池(ふうち)・・・天柱から指1本分外に行った所。片頭痛、不眠などにもよく効く。
出張専門 こしがや鍼灸治療所 自律神経失調症
・大椎(だいつい)・・・ちょうど背骨の真上で頭を前に倒すとでる骨のでっぱり。他に風邪の引き始めなどにも効果あり。
・大杼(だいじょ)・・・第1と第2胸椎棘突起の間の外1寸5分のところ。肩こりや首こり、咳、ぜんそくなどにも効果あり。
・身柱(しんちゅう)・・・第3と第4胸椎棘突起の間。
出張専門 こしがや鍼灸治療所 自律神経失調症
・内関(ないかん)・・・手の平側、手首のしわ中央から4センチ肘寄り。ストレスを和らげ、精神を落ち着かせてくれるツボ。
・神門(しんもん)・・・手の平側、手首の一番小指側の下にある小さな骨の内側。神経が高ぶったり、情緒不安定になったら押すと良い。