- 脳卒中後遺症
■脳卒中後遺症の治療
頭から手足の症状に対応したツボに、数本の鍼を刺し、微量な電流を流すことにより、血流の改善、疼痛や筋緊張を緩和し、身体の免疫力を高め、自然治癒力の向上を図っていきます。
特に脳卒中の主な後遺症である、片麻痺、言語障害、嚥下困難、視覚障害、情緒障害や顔面麻痺、便秘、尿失禁、褥瘡(床ずれ)などに効果が期待できます。
■醒脳開竅法による治療
醒脳開竅法とは、脳血管障害後遺症の治療法として、中国の天津中医薬大学で考案された治療法です。
特に、急性期、回復期の患者さんに対して、特殊な技術と強い刺激を与えることを特徴としており、患部の麻痺改善を目的とした治療法となります。
当院では、醒脳開竅法の基本となるツボを中心に、患者さんの症状に適応したツボを使い、必要最低限の刺激量で最大の効果を出すことを目的とした治療をしていきます。
※当院で使用する鍼について
当院では、施術の際に使用する鍼は、すべてディスポーザブル鍼(使い捨て)を使用し、機器・機材・用具は滅菌消毒を徹底し、感染症予防対策に万全を期しています。
- 認知症ケア
■認知症の改善・予防治療
脳卒中を発症すると約3割の方が、4年以内に認知症を発症すると言われています。
軽度認知症に鍼灸を併用した治療が効果的であることが分かってきています。
鍼灸治療で脳内や体内の血流量を増やし、脳神経細胞を活性化、記憶力の維持・改善のケアをしていきます。
認知症を発症する前に対応することで、発症を遅らせたり、発症を防ぐことが重要になってきます。
- パーキンソン病
■パーキンソン病に対する治療
パーキンソン病とは、振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害(転びやすいこと)を主な運動症状とする病気で、50歳以上で起こることが多い病気です。まれに40歳以下で起こる方もあり、若年性パーキンソン病と呼んでいます。
パーキンソン病(PD)に対応するツボに鍼を打ち微弱電流を流し脳神経細胞を活性化していきます。
また、随伴症状でもある腰痛の治療、下肢の柔軟性を改善させます。