のじり鍼灸指圧院

多くの人が誤解していることに、コリや痛みは、その場所を刺激しなければ治らないという思い込みがあります。一般の方のみならず、術者でも強固に信じている人もいるくらいなので仕方がないことではあります。当院でも、痛みやコリがある場合、そこへ直接手を触れたり鍼、灸を施すことはありますが、これは絶対必須ではありません。身体の病変が進む法則を捉えていれば、治療は痛む場所は即治療箇所でないことは明白です。

打撲のようなものは別として、日々の生活や仕事、スポーツなどを繰り返して起きた痛みは、身体全体の間違った使い方によって発生したものと言えます。その”間違い”も自力で変えられるものと、変えにくいものがあり、変えにくいものに対し鍼灸、または手技療法などを用います。変えやすいものは例えば、姿勢や動作の改善が第一となります。これはいわゆる運動療法とは異なるものです。通常の運動療法が筋力や持久力の強化や、柔軟性の向上などを主眼にしているのに対し、運動時や姿勢保持での「身体の感覚」の改善を中心におこないます。これは、腰痛や肩こりなどを持っている方は、是非経験していただきたいと考えています。しんどいことをするわけではありません。むしろ、どうすればしんどくなくなるのかを、体感していただけるはずです！
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自力で変えにくい“間違い”というのは、体の内部（血管、自律神経、腸管など）の病態のことになります。これは鍼灸や手技療法で外側からの刺激が、内部に働きかけることで改善へ導くことになります。当院では、古流の医術の思考法を捉えなおすことで、身体の内外の状態を把握しています。