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顔面神経麻痺(5) ベル麻痺とハント症候群を早く見分けることが重要

投稿日:2018/01/28

ベル麻痺とハント症候群は、顔面神経麻痺という同じ症状をもたらす病気ですが、早い段階で見分けることが大事です。今回は、早期見極めが大事な理由、見分けるポイントについて解説します。

 

ベル麻痺のステロイド療法による治癒率

 

ベル麻痺は、ハント症候群とくらべて予後良好(治りやすく、後遺症が残りにくい)な病気で、ステロイド療法による治癒率は90%前後と高い確率です。

 

ハント症候群のステロイドと抗ウイルス薬の併用療法による治癒率

 

ハント症候群の場合、発症から治療開始までの経過日数によって治癒率が異なってきます。

発症3日以内に治療開始・・・治癒率75%
4~7日に治療開始・・・48%
8日以降・・・30%

 

まず、ベル麻痺とハント症候群の治癒率を比べると、ベル麻痺の約90%に対して、ハント症候群は良くても75%であり、ベル麻痺に比べてハント症候群が治りにくいことが分かります。さらに、ハント症候群は、治療開始までの日数を経るごとに治癒率が大きく下がっていきます。

 

よって、ハント症候群をできるだけ早く見分けて、早い段階で治療を始めるのがと大事なことが分かります。

 

ベル麻痺とハント症候群の症状の違い

 

ベル麻痺の場合、ほとんどが顔面神経麻痺のみの症状であるのに対して、ハント症候群は顔面神経麻痺以外に特徴的な症状を併発します。

 

ハント症候群が、水疱帯状疱疹ウイルスにより発症することを別の回で書きましたが、ハント症候群の症状は、水疱帯状疱疹ウイルスに特徴的なものです。

 

耳や口内の粘膜の疱疹(水ぶくれのようなできもの)、難聴、めまい

 

これらの症状が顔面神経麻痺と併せて表れた場合は、ハント症候群と判断します。

 

疱疹のできる部位は、耳の穴の中や口の中など、自分自身では見つけにくい部位なので、自分で早期発見するのではなく、顔面神経麻痺が表れたら、なるべく早く病院を受診するのが大切です。

 

特徴的な症状を見せない隠れたハント症候群もある

 

ハント症候群は、上記に挙げた疱疹、難聴、めまいの症状が必ず全てあらわれるわけではありません。いくつかの症状が欠けていることもあり、そういう場合を「不全型ハント症候群」といいます。

 

更に、疱疹、難聴、めまいを一つも見せない、顔面神経麻痺のみの場合もあり、「無疱疹性帯状疱疹」といいます。

 

症状が顔面神経麻痺の症状のみという点でベル麻痺と同じですが、原因ウイルスが水疱帯状疱疹ウイルスであり、正体はハント症候群であるわけなので、治癒しにくく、後遺症が残りやすいことが厄介です。

 

実は、この「無疱疹性帯状疱疹」は、かつてはベル麻痺の中に症状が重く治りにくいものが混じっている、という認識だったらそうです。現在は、原因解明が進み、ハント症候群の一つと認められています。

 

【参考文献】日本顔面神経研究会編.顔面神経麻痺診療の手引-Bell麻痺とHunt症候群-2011年度版.金原出版

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