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寝汗

投稿日:2018/06/11

今回のコラムは「寝汗」についてです。東洋医学的な観点から言うと、寝汗は陰虚症状の一つです(陰虚については、前々回のコラム「食欲の異常」をご覧下さい)。この寝汗は、一体どのようなメカニズムで起こるのでしょうか。

 

人には身体を暖める「陽気」と、逆に熱くなり過ぎないように陽気を抑える「陰気」とがあります。実はこの2つは、昼と夜とで巡る場所が異なります。

陽気は昼においては、身体の比較的表層や手足などの末端部を巡ります。陽気は活動的な気ですから、これにより手足を動かす事ができるのです。逆に陰気は身体の深部、つまり内臓を巡ってこれに潤いを与えています(陰気には潤すという作用もあります)。

しかし、昼と夜とではそれが逆転し、陽気が内に入り内臓を暖め、陰気が外に出て毛穴を閉じます。そうする事で内にある陽気が体外に漏れ出るのを防ぎ、同時に外界の寒気などから身を守っているのです。

 

陰虚の人は、昼夜問わず身体の中の熱(内熱という)を多く持っています。そんな状態の人が夜を迎えるとどうなるでしょう。昼間に外を巡っていた陽気が内に入り込み、これと合体してより強い内熱となってしまうのです。熱には外に出ようとする力があります。内熱が強ければ、その外向きの力も強く、体表にある水分が大量に押し出されてしまいます。その押し出された水分が「寝汗」となるのです。

 

では、このような患者様には、どういう施術が良いでしょう。勿論、アプローチ法はいくつもあると思いますが、ひとつは腎を補うという方法があります。腎は「陰中の陰」とも言われ、陰の性質が強い内臓ですので、腎の力を強くしてあげる…というのも、施術の選択肢にあっても良いでしょう。その他には名前に「陰」がつくツボ、例えば「三陰交」などを刺激する…という方法もあります。

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