鍼灸・美容鍼灸なら静岡県牧之原市細江の鍼灸院|鍼灸指圧 光伯堂

投稿コラム

一覧に戻る

凝りを呪わず凝りを活かす

投稿日:2018/05/29

生理学の分野では久しく凝りは乳酸の塊とされた。

 

これは例えば速筋を使うような激しい運動のあとに

血液中の乳酸濃度を測定すると、

運動前よりも運動後の方が乳酸値が高い結果が出たからだ。

 

だから運動後の疲労感はこの運動により増えた乳酸のせいで、

また筋肉痛の原因つまり筋肉の凝りの原因も乳酸のせいと

決めつけてしまったのだ。

 

だが近年の研究によりこの100年以上前の乳酸害毒説は

大間違いであることが判明した。

 

じつは筋肉の凝りや疲労感の原因とされた乳酸は、

速筋で産生されると乳酸トランスポーターによって

細胞外へと運び出されて、血流により遅筋と心筋の

ミトコンドリアに取りこまれてATP産生の材料として

活用されることがわかったのだ!

 

つまり筋肉中に発生する乳酸は害毒物質ではなく

立派なエネルギー源なのだ。

 

またこの筋肉中に発生した乳酸は細胞内で糖分を

使い切った際のストックのエネルギー源となり、

いわゆる火事場の馬鹿力、ラストスパートの際に

使われる大事なエネルギーであることもわかった。

 

筋肉に蓄えられているATP産生の材料である糖質の

グリコーゲンの量はわずかであり、

大量のグリコーゲンを消費する運動時には、

すぐに使い切ってしまう。

それゆえに乳酸がストックエネルギーとして機能するのだ。

 

乳酸をたくみに利用するように進化しているのが

競走馬のサラブレッドだ。

サラブレッドの筋肉は人間の筋肉よりもより効率的に

上手に乳酸を利用できるように進化している。

だから人間よりもはるかに速いスピードで

長距離を疾走できるのだ。

 

こうした乳酸に関する新しい知見を踏まえて、

通常よく経験する肩こりに乳酸が溜まっていると仮定する。

すると凝りをほぐすことに新たな意味が見いだせる。

 

それは凝りをほぐし凝りのなかの乳酸を引きだして、

乳酸トランスポーターを使って血液中に運び出し、

これを再利用できれば、凝りがATPに変換できる

とする仮説だ。

 

実際に臨床における私の手の内の実感は

凝りはほぐせば生きかえり、

脈動することを触知してきた。

 

だから凝りはパワースポットなのだ。

 

凝りを呪わず凝りを活かす。

それが私の治療の真髄だ。

鍼灸指圧 光伯堂の投稿コラム一覧に戻る

はじめてご利用の方は、まずは...

無料 無料

鍼灸院の院長先生へ

しんきゅうコンパスは国内最大級の
鍼灸院口コミサイトです。

無料掲載

鍼灸師を目指す人のための資格・学校情報

鍼灸用語辞典