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首凝りと鬱と治療家の心のケア

投稿日:2018/05/16

頚性ウツ、という言葉をご存知だろうか?

これはいわゆる心の病である鬱症状の原因が

じつは心的ストレスだけではなく

頸部の凝りに由来することを意味する用語だ。

 

そして頸部の凝り、つまり首凝りをほぐしていくと、

鬱症状が全快するエビデンスがすでに多数獲得されている。

 

よく心身一如(しんしんいちにょ)と言うが、

この言に習えば、いささか語呂が悪いが

首凝り鬱一如、となろうか。

 

当院で診た鬱症状の患者の主訴は、

やはり首凝りと腰痛だった。

 

人体操作とはスイカの大玉1個に相当する頭部を

首の細い筋肉で支えつつ、

自重の上部65%を腰部の仙骨で支えて、

上肢でバランスを取り二本足で歩く、という

まさにサーカスの曲芸。

 

その曲芸のしわ寄せは、

首と腰に重力負荷ストレスの蓄積を招き、

首凝りは自律神経失調症や慢性頭痛、

めまい、パニック障害、鬱を、

腰部の凝りは腰痛や股関節痛や

脊柱管狭窄症を引き起こす。

 

わたしたち治療家もまたこの例に漏れない。

治療家もまたひとりの人間だ。

だから治療家の首が凝れば

治療家も鬱になるし、

治療家の腰部に重力負荷ストレスが溜まれば、

腰痛や脊柱管狭窄症や鬱になる。

 

そんな時、私は決まって自分で自分の

首や腰に温灸を施す。

ジンワリとした熱感の心地よさに癒されて、

身も心も軽くなる。

治療家が鬱ではいい治療はままならない。

治療家の役得はこの自分で自分を治療できるところだ。

 

治療家の心のケアも忘れずに。

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