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ホットヨガの功罪

投稿日:2016/10/21

美容に関心のある女性にとって、運動を兼ねてむくみも取る、という意味でも、大量の汗をかけてデトックス効果もあるホットヨガの人気は、衰えるところを知らないようです。

 

ところが、ホットヨガにも向き不向きがあるのをご存知でしょうか?

 

ポイントとなるのは、暑さと、汗です。

 

①まずは暑さ。

熱のこもった体質の方は、部屋の暑さが逆に体調を悪化させてしまう事があります。汗は、生理的には体温を下げるために出るものです。でも、暑い部屋で運動をすることで、逆に余計に熱がこもり、体調が悪化する場合もあるのです。

 

②そして汗。

東洋医学では、気、血、津液の三つが体を構成している、と簡単に説明しています。

そして汗は津液、血から出来ているので、大量に汗をかくと、血や津液を消耗してしまいます。元々血や津液が足りないタイプの体質の方は、ホットヨガによって更に足りなくなるのです。

 

ホットヨガが向いていないので、やめた方が良いとアドバイスした患者さん2例と、お勧めした1例をご紹介しましょう。

 

●嘔吐を主訴として来院。

 

夏になると、特に暑い日に嘔吐する。ホットヨガや、海などに行ってテンションが上がり過ぎても嘔吐する。

 

特記すべきこととして、強いストレスが原因で経血量が減り、更に出産後、経血量が殆ど無くなり、それに伴い目の疲れや曇りの日もサングラスが必要なほどの目の眩しさと、頭痛首コリに加えて嘔吐の頻度が増えたというものでした。そして手足の冷えも訴えてらっしゃいました。

他にも詳しくお話を聞いてお身体を見せて頂いた結果、身体の上半身が緊張して熱がこもり、全体的な血の量も減っているという事が分かりました。この方の場合、ホットヨガの、部屋の暑さによって上半身にこもった熱が助長され、かつ大量の発汗によって血が消耗されており、その結果「気逆(※1)」という状態になり、嘔吐という症状が出ていました。

 

治療では、血の量も増やしつつ上の熱と緊張を取っていく方向で継続しました。養生指導もして、食事も気を付けて頂いたところ、次第に経血の量も増え、眩しさが軽減して曇りの日はサングラスが要らなくなると同時に、今年の夏は暑い中ジョギングをしても、嘔吐を一度もせずに済みました。

まだ経血の量が少なめではあるので、治療を継続して、経血の量が人並みになれば、ホットヨガを再開してもいいかもしれませんが、体質的に、わざわざ暑いところに入っていく必要もないかも知れません。冷房の効いたところでヨガをするのもいいですね。

 

●アトピーの患者さん

アトピーで苦しんでらっしゃる方は、汗をかくと痒くなって悪化する、という場合も多いです。この方の場合は、ホットヨガで汗をかいた後、余計に肌がカサカサになった、との事でした。

アトピーにも、熱がこもり過ぎているタイプ、飲食の不摂生で余分な湿気や老廃物が皮下にたまってジュクジュクしたものが出てくるタイプ、乾燥が酷いタイプ、鮫肌になるタイプ、などいろんなものがあります。

 

この方の場合は血が消耗して足りず、かつ熱もこもっているタイプです。

単に熱がこもっているタイプの場合、汗で熱が発散されて改善する場合もあるのですが、この方の場合は血が足りないため、大量に汗をかくことで更に血を消耗し、肌を潤すことが出来なくなって余計にカサカサになったのです。この方の場合も、血を補いながら熱を取っていく必要があります。治療継続中です。

 

次にホットヨガをお勧めしている患者さんの例です。めまいや吐き気、ホットフラッシュなど、更年期の不定愁訴で治療をしている方ですが、ホットヨガに行ってみたら思いのほかスッキリした、との事でした。

 

●むくみ、体重の増加

この方の場合、不定愁訴の他に、色んな事情で運動をする時間が取れず、運動をしないことで水はけが悪くなり、体重の増加とむくみが出ていました。ヨガをしながら大量に汗をかくことで、身体がスッキリするそうです。水はけが悪く体全体に「水」が溜まっている方の場合は、汗として排出することで、まさに「デトックス」出来るのです。継続をお勧めしました(体重の増加がある場合、急にジョギングなどを始めると、体重が増加しているため膝を傷める恐れがありますし、むしろヨガや太極拳、散歩などから始めた方が良いのです)。また、この方は特に熱がこもっている訳でもなく、極端に体力が無い訳でもありませんから、暑い部屋にいても、熱が助長されたり、暑さで体力を消耗する心配が無いのです。

 

ただ、元々胃腸の動きが悪いので、水をごくごく飲めません。ホットヨガをしていると、先生から水を飲めと何回も言われるので、それが苦痛との事。水を欲しているかどうかは本人が一番わかっているので、飲みたくない時は飲まない方が良いとアドバイスをしました(かくいう私も元々胃腸が弱いので、登山で汗だくでも水を飲まない方が調子がいいです)。

 

 以上、一口にホットヨガと言っても、色んな体質の方がいらっしゃるので、誰にでも向いているわけではない、というお話でした。

 

巷には、1日2リットル水を飲めば健康になる、腰を反れば腰痛が治る、生姜を食べて身体を温めよう、など色んな健康法がありますが、水を飲めば飲むほど具合が悪くなる人、腰を反ったら腰痛が悪化する人、元々熱がこもっていて、それ以上温めない方が良い人、など色んな人がいます。何事も、自分の体質をまず知る事から。自分を知る方法の一つとして、当院のような治療院をご利用いただくのも、一つの方法だと思います。

 

※1 気逆とは・・・

何らかの原因によって気が上逆している状態。げっぷや嘔吐、めまいやのぼせ、咳が止まらなくなる、頭痛など、上の方に症状が出るのが特徴です。

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