鍼灸・美容鍼灸なら千葉県市川市八幡の鍼灸院|さしだ鍼灸治療室 女性鍼灸師の女性のための鍼灸

投稿コラム

一覧に戻る

胃腸の弱い脾虚体質ですか?

投稿日:2016/08/03

前回、湿気に弱い脾虚(ひきょ)体質についてお伝えした所、何人かの方々から『実は私もこの体質の様だけど実際どうかな?』と言うご質問を頂いた。

そこで今日はこの脾虚体質について書いてみたい。 

前回もお伝えしたとおり、脾(ひ)と言うのは実際のどの臓器と言うより、東洋医学では消化、吸収を担当する機能全般を意味する。だから胃や腸、膵臓などを含め、外から食べた物、飲んだ物の消化、吸収に関わるすべての機能を総称している。そしてその機能がもともと弱い体質を脾虚体質と言う。 

同じ脾虚体質でも厳密には細かく分けられるが、大雑把に分類すれば、わりに体力があって体に熱がこもりやすい陽性と、体力があまり無く冷えを感じる陰性に分けられる。

陰性タイプは食も細く、痩せ型で、胃腸の症状(痛み、張り、下痢、便秘など…)が直ぐに出るので自覚している場合も多いが、陽性タイプは食欲旺盛で体調もそれほど崩さないので自分が胃腸が弱いと自覚している人は比較的少ない。

ただそれでも色々と症状は出ている。例えば、よく下痢をしたり、ジュクジュクとした吹き出物が出たり、副鼻腔炎になったりする。この陽性タイプは熱を体(特に胃)に溜めやすいので、のぼせたり、汗っかきな事が多い。そして沢山食べる割にはバテやすかったりする。

どちらのタイプも共通して言えるのは、ストレスや疲れで体調が悪くなると、食欲不振、過食、胃痛や胃の張り、下痢、便秘など消化吸収機能に異常が起きる事だ。

さらに特徴の一つとして、疲れると手足がだるくなる傾向がある。梅雨時の湿気や、夏の暑さで弱ってくると、全身の倦怠感もあるが、特に手足がだるく、身の置き場のない感じがすると言われる方も多い。

そして体の特徴としては、肌がやや黄色っぽく、肌質がしっとりしていて、少しユルユルしていたり、ポニョポニョとしていて、浮腫みやすい傾向がある。また内出血しやすく、気付かない内に体に打ち身などによるアザができている事も多い。 

性格的には、大らかで明るい人が多い。脾は5行(木火土金水ですべてを分ける東洋思想)では土で、土がどの種でも分け隔てなく育てる様にえり好みや、こだわりが少なく、集団の中にあってもいつもニコニコしながら皆の話を聞いているタイプが多いようだ。

一方で、五行思想では、脾のタイプの感情的な特徴に『思う』がある。

これは、性質として特に不調になった時に、考え込んだり、思い悩む傾向があると言う事だが、私が治療を通じてお話を伺っている中でもこの傾向はある様に感じる。

例えば、このタイプの人は、寝る前などに人と会った事を思い返して『言葉が足りなかったかな~』とか『一言多かったかな~』などとクヨクヨと考える事がよくある。ただ健全な状態であれば滅多に次の日までに持ち越さないで、すぐ忘れている。

そしてあれや、これやとまとまらない事をいつもクルクルと考えているのもこの脾虚の特徴だ。特に不調になるとこの傾向が出やすいようで、思考の中に入り込んでますます胃腸が不調になると言う訴えをよく聞く。 

このタイプは、元々食べた物を消化吸収する力が弱いので、どうしてもエネルギーが不足して直ぐに疲れてしまう傾向がある。いわば燃費の悪い車の様なものだ。だから脾虚タイプは食べる事がとても好きだし、大切にしている。しっかりエネルギー補給をしなければ直ぐにバテてしまうと言う意識がどこかにいつもある。

私もこのタイプだから良くわかる。時々体質の違う人で、忙しいと食事をするのを忘れてしまう人がいるが、これは私からしたら考えられない。たいていの場合どんなに忙しくても時間が来れば、まず食べる事をまず考えてしまうからだ。

そして、この食べなければバテてしまうと言う危機意識からなのか、このタイプはストレスを食べる事で解消する傾向がとても強い。帰宅後ストレス食いで一気に食べてしまったり、緊張した席で落ち着かせるために沢山食べてしまったと言う様な事もよく聞く。 

だからこのタイプが一番気をつけて欲しい事は、食べ方、飲み方だ。

もともと消化吸収が弱いのだから一気に沢山飲み食いして、負担をかけない事が何よりも肝心で腹八分を心がけて、後一口食べられる所でやめておくのが大切だ。

なぜだか、空腹である事は不快で、長く続いてはいけない状態だと思い込んでいるふしがあるが、一度落ち着いて本当にそうなのか、感じてみると良いと思う。

疲れや不安等のストレスを埋めるために食べていないだろうかと…。

体調がよい時ほど穏やかな食欲があるはずだから、もし切迫したように空腹感を感じたら自分が今、何にストレスと感じているのか。体の疲れを食べる事で切り抜けようとはしていないかなど等…。

特に陽性のタイプは食べ過ぎたり、飲みすぎたりして一旦胃に熱がこもってしまうと、強い食欲が出て、味の濃いものや甘い物、コッテリした物を常に食べたくなってしまう。でもこれは健全な食欲ではないので、一旦この熱を冷ましてあげる必要がある。その時にはスイカやキュウリなど余分な熱を取ってくれる夏野菜が効果的だ。 

それでも、どうしても過食や拒食を繰り返してしまうときは、その奥にある自分の抑圧した思いにきちんと向き合って根本的に解消する事が何よりも大切だと思う。カウンセリングやセラピー等でプロの第三者の客観的な視点からのサポートを受けてみるのもお勧めだ。 

脾虚タイプにとって食べる事は生きる事、健全な状態で食べる事を楽しんで行きたいものだ!

 

さしだ鍼灸治療室 女性鍼灸師の女性のための鍼灸の投稿コラム一覧に戻る

はじめてご利用の方は、まずは...

無料 無料

鍼灸院の院長先生へ

しんきゅうコンパスは国内最大級の
鍼灸院口コミサイトです。

無料掲載

鍼灸師を目指す人のための資格・学校情報

鍼灸用語辞典