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投稿日:2016/03/29
東京は春本番の暖かさとなりました。お花見や行楽シーズンの到来ですが、こんな時はケガがつきものですね。今回は、当院で最近扱った外傷の報告です。当院は「鍼灸接骨院」ですから、外傷も得意です。
【コーレス骨折(前腕骨遠位端骨折) その1】
60代女性。散歩中に転倒し、手をついた際に負傷。本人曰く、「手首が動かないから来た」とのこと。当然ですよ、折れてますから(汗)。折れた骨が上方に転位している。
その場で素手で整復。女性は案外、痛みに鈍感な方が多いので、比較的楽に整復できます。
包帯固定。金属の副子と厚紙を用いて固定している。骨折というと、すぐギプスを巻くというイメージだと思いますが、それだけがすべてではありません。
この後、整形外科にてレントゲン撮影、転位の除去が確認。残念ながら、整形外科の方針で、当院での継続治療はできませんでした。
【コーレス骨折(前腕骨遠位端骨折) その2】
20代女性。スノーボードで転倒し負傷。夜22時の来院。しんきゅうコンパスの検索で、夜間対応の当院を見つけたから、とのこと。
2か所骨折している。
矢印部分が太くなり、フォークの背中状に上方に転位している。
その場で素手で整復。30秒ほどで整復できるが、患者さんにとっては永遠の長さかも。
整形外科にて翌日レントゲン撮影。転位の除去確認。現在は当院でリハビリ中。
【指関節脱臼骨折】
40代男性。登山中転倒し、手をつき負傷。薬指が動かず、関節部分がズブズブする。関節面の骨折+脱臼の重症例。
当院にて、素手での整復を行ったが、レントゲン検査の結果手術の適応となり、この状態。リハビリに長期間を要した症例。
【肩関節前方脱臼】
70代女性。不安定な椅子に乗って作業中に落下、肩から打ち付け負傷。受傷3日目に来院。
典型的な肩関節脱臼。肩の丸みがなくなり、肩がとがって見える。
その場で整復。肩の丸みが戻り、肩関節の運動ができるようになる。高齢女性でもあり、三角巾のみの固定で十分対応可能。現在は元気に仕事をしているとのこと。
以上、最近当院に来院した、比較的重症の症例を報告しました。当院は夜間も急患に対応していますので、お気軽に予約の上、ご来院ください。