下車坂治療院の施術例

顔面神経麻痺

2020-04-02

病院での診断

顔面神経麻痺

これまでの経過

20XX年7月1日に左顔面が動かなくなり、2日に耳鼻科を受診。顔面神経麻痺の診断を受けた。飲み薬による治療を行っている。
当院へ来院日は、発症から9病日目であった。
具体的な症状としては、水を飲むと左口角から漏れる、食べ物が左の口内に残る、味覚異常、左目から涙がこぼれる、左目が開けずらい、左目が閉じずらい。
発疹・難聴・めまいはない。

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鍼灸院としての診断

顔面運動40点法で8点。
額のしわ寄せ・片目つぶり・鼻根のしわ寄せ・イーと歯を見せる・口笛・口をへの字に曲げるの項目が高度麻痺であった。
おそらくベル麻痺。

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治療方針

神経の迷入再生を起こさないよう軽い刺激での施術を行う。
病院から出ている薬は、絶対に中断しないように指導。
また、ご自身で顔を大きく動かそうとしたり、強いマッサージを行っているようなので、そういったことを中止し、軽いマッサージや運動法を指導した。

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治療内容

仰臥位にて施術
蒸しタオルで5分間の温熱の後、左翳風・聴会・下関へ置鍼10分。
顔面へのごくごく軽い刺激のマッサージとストレッチを10分。
上眼瞼挙筋の運動療法。

1か月間で7回の施術を行った。
7月31日の時点で、40点法で20点に回復。
動かしにくさはあるが、安静時の非対称が気にならなくなったとこのとで、治療終了。
その後、他の症状で来院されたが、12月には顔面の症状は解消し、後遺症も見られなかった。



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施術回数・頻度・期間

1か月間で7回の施術を行った。

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施術後のケア

できるだけ顔を大きく動かさないこと。
鏡を見ながらの運動療法。軽いセルフマッサージ、ストレッチ。
蒸しタオルなどでの温熱。
早期回復よりも、迷入再生による後遺症を発生させないことに主眼をおいた指導をした。

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