下車坂治療院の施術例

右首~右腕の痛み

2022-03-10

病院での診断

なし

これまでの経過

【現病歴】
20XX年1月初旬に発症。
発症のきっかけは思い当たらないが、その前年12月から、右首肩のコリをいつもよりも強く感じていた。
子どもの頃から、首をコキコキ鳴らす癖がある。
頚肩の症状で病院にかかったことはない。
今回来院する一週間前に他でマッサージを受けて、直後は軽減したものの、翌朝には増悪に転じた。
その後、来院初診(発症から2週間後)まで、症状の増減なし。

【自覚症状など】
右下側臥位で寝ると増悪する。睡眠時に痛みで目が覚めることがある。
特に痛い部位は、右側頚部~肩上部で右上腕内側も痛い。
前腕には症状なし。
右利き。
力仕事をすることがある。
他の症状で鍼の経験あり。

【所見】
首の右側屈、右回旋で右側頚部~肩上部の痛み再現。
首の後屈で第7頸椎棘突起周辺に痛みあり。
第7頸椎、第1胸椎、第2胸椎棘突起左右直側に圧痛あり。
右肩甲挙筋、左右頭板状筋にも圧痛あり。

続きを見る

鍼灸院としての診断

下部頸椎と上部胸椎に問題あり。
頚椎症と推測。
上腕内側の痛みは頚椎症の関連痛と推測。

続きを見る

治療方針

第7頸椎と第1胸椎の椎間関節部への刺鍼に加えて、痛みの出ている筋へ刺鍼する。
健側にも首肩コリがあるため、左側の施術も行う。
日常生活に支障がなくなることを目標とする。

続きを見る

治療内容

【初診】
<左側臥位>
 ・右第7頸椎/第1胸椎椎間関節部、肩甲挙筋、僧帽筋上部繊維、頭板状筋へ1ヘルツ10分の鍼通電
 ・右上腕三頭筋、三角筋後部繊維へ置鍼10分
 ・指圧5分程度
 ・赤外線での温熱
<右側臥位>
 ・左第7頸椎/第1胸椎椎間関節部、肩甲挙筋、僧帽筋上部繊維、頭板状筋へ1ヘルツ10分の鍼通電
 ・指圧3分程度
 ・赤外線での温熱
 
【第2診(初診から7日後)】
前回治療後、2日間は楽に過ごせた。
今日と前回来院時を比べると、右頚肩痛は軽減している。
ただ、右上腕後面と内側のしびれが気になる。
<左側臥位>
 ・右第6頸椎/第7頸椎椎間関節部、第7頸椎/第1胸椎椎間関節部、第1胸椎/第2胸椎椎間関節部、肩甲挙筋、僧帽筋上部繊維、頭板状筋、上腕三頭筋(2点)へ1ヘルツ10分の鍼通電
 ・指圧5分程度
 ・赤外線での温熱
<右側臥位>
 ・左第7頸椎/第1胸椎椎間関節部、肩甲挙筋、僧帽筋上部繊維、頭板状筋へ1ヘルツ10分の鍼通電
 ・指圧3分程度
 ・赤外線での温熱

【第3診(初診から14日後)】
 症状の程度は初診時が10とすると6くらいまで軽減した。
 右上腕後面のしびれは解消した。
 右上腕内側は首を右に回旋・側屈したときにしびれる。
 右腕に力を入れると右上腕内側に力の入りにくさがある。
・治療内容は前回同様。

【第4診(初診から21日後)】
頚肩の痛みはだいぶ軽くなった。
右上腕の力の入りにくさも解消した。
・治療内容は前回同様。

【第5診(初診から28日後)】
右頚肩上腕の症状はほぼ解消。
頚肩コリをはじめ、全身の疲れを解消したいので、全身のあん摩マッサージ指圧を希望。
左右側臥位と仰臥位で全身にあん摩マッサージ指圧を施した。

この日で施術終了。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

初診から週1回で全5回。
(最終回は疲労回復目的で、全身にあん摩マッサージ指圧を施した。)

続きを見る

施術後のケア

特になし。
疲れた時にお越しください。と伝えた。

続きを見る