かわち鍼灸院の施術例

【40代女性】食いしばりによる歯の痛み・頭痛・肩こり

2025-06-03

これまでの経過

以前から食いしばる癖があり、朝起きた時などに歯が痛くなることがありました。今回は上下の歯にズキズキとした痛みが出て、肩こりや頭痛も同時に感じるように。歯科医院では虫歯などの異常はないとのことでした。

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鍼灸院としての診断

歯の痛みは、東洋医学では「経絡(けいらく)」という体内の流れの乱れで起こることがあります。
下の歯は大腸経、上の歯は胃経とつながっており、どちらにも“熱”の反応が出ていました。これはエネルギーが滞って熱を持ったような状態です。さらに、肝(肝臓)の働きにも過剰な熱の反応があり、それが胃や大腸経に波及していると判断しました。

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治療方針

経絡にこもった「熱」を外へ逃がすように調整し、筋肉のこわばりと痛みを和らげていきます。

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治療内容

・右の足にあるツボ「太衝(たいしょう)」と、肝臓のエリア「期門(きもん)」、背中の中央にある「神道(しんどう)」に鍼をして、体内の熱を抜いていきました。
→これだけで、食いしばりによる頬の筋肉の膨らみが和らぎ、頭痛も軽くなりました。

・ただ右のおでこ周辺に少し残っていた頭痛に対して、「頭維(ずい)」というツボに鍼を刺さずにかざすと、頭痛もスッと消えました。

・歯の痛みに対しては、手にある「合谷(ごうこく)」というツボに鍼をしたところ、下の歯の痛みが軽減。

・上の歯には足にある「陥谷(かんこく)」というツボを使用。上下ともにその場で痛みが無くなったため、5分間ほど鍼を留めて終了しました。

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施術回数・頻度・期間

初回施術で強い痛みは改善。経絡の流れの乱れが背景にあるため、今後も様子を見ながら通院を継続予定です。

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