かわち鍼灸院の施術例

春になると気分が落ち込む/眠れない(40代・女性)

2025-04-24

病院での診断

特になし(体調不良で内科に相談したが異常なし、漢方処方も変化なし)

これまでの経過

例年2月〜4月にかけて気分が落ち込みやすく、ここ数年は不安感が強くなっていた。
家族や職場でのコミュニケーションにも影響が出てきたため来院。
特に後頚部のこりと重さが常にあり、寝つきが悪く、眠りも浅いとのこと。

続きを見る

鍼灸院としての診断

東洋医学では「心身一如」といい、心と体は一体と捉えます。
体が落ちると気分も落ち込み、気分が沈むと体にも影響が出てくる――そんな相互関係があると考えます。

春は「肝」が活発になる季節で、肝は感情のコントロールにも関わるため、
肝の働きが乱れると気分の浮き沈みや不安感が強くなりやすくなります。

また、メンタルの不調がある方は後頚部が凝っていることが多く、
ここが緩むと気分もスッと軽くなる傾向があるため、状態を確認しながら施術しました。

続きを見る

治療方針

肝の調整を中心に、手足とお腹を使って気血の巡りを整えました。
刺さない鍼(てい鍼)を使い、刺激量を抑えながらも体表の滞りを丁寧に整えていきました。

続きを見る

治療内容

使用経穴:太衝(肝経)、公孫(脾経)、中脘(募穴)、三陰交、百会など
手足とお腹のツボを中心に施術を進め、必要に応じて百会や後頚部にもアプローチ。
施術中からお腹が鳴り始め、「呼吸が深くなった」「気分が落ち着いてきた」との変化あり。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

現在通院中(週1回ペースで3回終了時点)


※ 鍼灸の施術では、早い段階で症状がやわらぐこともありますが、
体の状態を安定させていくには、ある程度の期間をかけて整えることが大切です。
そのため、継続した通院をおすすめしています。

続きを見る

施術後のケア

体と心はつながっていることをお伝えし、
スマホの時間を少し短くすること、15分程度の軽い散歩を取り入れることを提案。

続きを見る