かわち鍼灸院の施術例

40代女性・春になってからの食欲不振と胃のムカつき

2025-04-22

病院での診断

逆流性食道炎かもしれないと言われ、胃薬を処方されたが効き目を感じず来院。

これまでの経過

3月下旬ごろから「胃がムカムカする」「喉の奥がつかえる感じ」「朝に食欲がない」という状態が続いていた。
病院で逆流性食道炎の薬をもらったが改善せず、精神的な不安や疲れも重なり、「このままだと何も食べられなくなりそう」と感じて東洋医学を試すことに。
ストレスが強く、もともと胃腸は弱め。仕事でも緊張する場面が多く、肩こり・首こりも感じていた。

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鍼灸院としての診断

この方のような症状は、東洋医学では「胃の受納作用の低下」や「肝の気が胃に影響を及ぼしている状態」と捉えます。
また、春は“肝”の働きが高ぶりやすいため、隣接する“脾・胃”に影響が出て、食欲不振・胃のムカつきが起きやすくなります。
実際、お腹に強い張りと、みぞおち〜不容穴付近に熱感と緊張が確認されました。

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治療方針

「肝気の高ぶりを整え、胃の流れをスムーズにする」ことを主眼に置き、まずは表層の流れを整えるてい鍼を使用。
その後、不容穴に横刺+圓振による軽い波動調整を行い、内臓の反応を引き出しました。
肝経・脾経の要所である太衝・公孫・梁丘なども併用しました。

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治療内容

初回は施術中からお腹が「ゴロゴロ」動き出し、施術後には「少し食べられそうな気がする」と前向きな反応。
2回目の来院時には「朝食が少し入るようになった」とのことで、継続的に施術を実施。
3回目終了時には、日中のムカつきが大きく改善し、気分の落ち込みも軽くなったとのお声をいただきました。

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施術回数・頻度・期間

現在も継続通院中・週1回ペースで4回目まで終了。

※ 鍼灸の施術では、早い段階で症状がやわらぐこともありますが、
体の状態を安定させていくには、ある程度の期間をかけて整えることが大切です。
そのため、継続した通院をおすすめしています。

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施術後のケア

お腹を冷やさないこと、食事のリズムを整えること、寝る直前のスマホや飲食は避けるようお伝えしました。

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