かわち鍼灸院の施術例

女性・春になると増えるめまいと頭痛

2025-04-22

病院での診断

特に異常なし。ストレスや自律神経の乱れによるものと言われた。

これまでの経過

3月下旬から「ふわふわする感じ」「頭がボーッとする」「朝から肩こりがつらい」などの症状が出始め、数日おきに頭痛も起こるように。病院で検査をしたが異常はなく、「自律神経の乱れでは」と言われたものの薬を飲むことに抵抗があり、東洋医学での改善を希望して来院された。仕事はデスクワークで、1日中PC作業が続くことが多い。普段から人に気を遣う性格で、睡眠も浅いとのこと。

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鍼灸院としての診断

春は東洋医学で「肝」が高ぶりやすい季節であり、肝と関係の深い「めまい・頭痛・肩こり・睡眠の質の低下」などが起きやすくなります。この方の場合も、肝の気が上に昇りすぎて、頭部や目・耳周囲に“気の詰まり”が起きていました。また、肝が影響する筋肉の緊張が首肩のこりや血流不良を引き起こし、頭痛にもつながっていたと判断しました。

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治療方針

まずは体表の滞りを刺さない鍼(てい鍼)で整え、肝経と脾経の調整を中心に行いました。特に太衝・公孫・三陰交といったツボを活用し、気血の巡りを整えることを目的としました。圓振での髪の毛からの調整も組み合わせることで、頭部の反応点を中心にバランスを取るようにしました。

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治療内容

初回はまずお腹の張りと足の冷えを確認し、刺さない鍼で体表のつまりを整えました。その後、太衝・三陰交・公孫など肝脾に関わる経絡を整え、圓振を使って頭部の気の詰まりを解放しました。施術中にお腹が鳴るなどの反応があり、終了後には「頭が軽くなった」との感想をいただきました。2回目には肩こりの軽減とともにめまいの頻度も減り、3回目終了時には「朝起きるのが楽になった」とお話しされていました。現在も月1〜2回のペースで通院中です。

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施術回数・頻度・期間

現在4回目まで通院。週1回のペースからスタートし、現在は月2回健康管理として来院。

※ 鍼灸の施術では、早い段階で症状がやわらぐこともありますが、
体の状態を安定させていくには、ある程度の期間をかけて整えることが大切です。
そのため、継続した通院をおすすめしています。

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施術後のケア

夜更かしを避けて寝る前にスマホを見る時間を短くするようご提案しました。また、「症状が改善しても季節の変わり目には崩れやすいので、定期的に整えていくと安心ですよ」とお伝えしました。

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