伝統鍼灸 渓風院の施術例

パーキンソン病による手の震え、こわばり、不安感・ふらつき

2025-06-08

病院での診断

パーキンソン病

これまでの経過

60代女性 現在無職
2ヶ月後に行われる合唱コンクールに向けて、毎日自宅でクラシック歌唱の練習をしている。
パーキンソン病は、薬(ドパコール)を服用することで動くことができるため、外出は問題なくできる。
薬の効果が薄くなると、手の震え(安静時)、背中が重たさ、後ろに転倒しそうになる症状が出現してくる。何か物に捕まらなければ、着替えもできない。その肉体的な面で不安になりやすい。
3ヶ月前から朝夕の薬→朝昼夜の1日3回服用するようになっている。

服用中のお薬
ドパコール
アジレクト

【お悩みの症状】
パーキンソン病による不安感・ふらつき・手の震え

・両手の震え(左=右)、ふらつき、背中のズーンとする重いコリ感、体全身が滑らかに動かない

・薬服用しないとNRS9〜10、薬を服用しているときはNRS6

・寒暖差がきつい寒い日に、両手の震え、ふらつきが出る。(TOP)

薬が効くまでの時間は、自分の体全身が木のようにカクカクする。
冬の時期は症状が悪くなりやすい印象がある(今年はとくにきつい気がする)

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鍼灸院としての診断

肝鬱気滞〜心肝火旺になりかけ (血虚内風)

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治療方針

精神的緊張を緩ませ、血液を補い、震えをとめるような治療

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治療内容

<初診>

右手の小指のツボ「刺鍼15分」


<2診目>9日後来院 

鍼後、当日のみ眠気があった。翌日は肩から背中にかけて柔らかくなり、歩行がとてもしやすくなった。本日まで今も緩んでいる。体の不安が減り、薬の効果が切れても歩行しやすい。食欲がでてきて、睡眠の中途覚醒が一回もなかった。手の震えは不変、足のふらつきは地に足がついているようで、マシとのこと。


左手の小指のツボ「刺鍼25分」


1ヶ月半、週一回の治療


<4診目〜9診目>

上記のツボや「霊道穴」を使用「25〜30分」


以降、症状は安定し、月に1〜2回ほどのメンテナンスを行なっています。


多少の寒暖差や不安で症状が一時的に強くなる瞬間もありますが、合唱コンクールで神戸に行ったり、海外旅行にもいけていて、充実された毎日を過ごされております。

完治とまではいけてないものの、鍼灸治療によりパーキンソン症状の改善が見られた一症例でした。

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