フェムケア鍼灸院 小さなオアシスの施術例

婦人科

妊娠中〜産後の気持ちの落ち込み

2021.08.30

これまでの経過

不安感が強く、息苦しくなる。
第二子を妊娠を期に発症したように思う。
妊娠7ヶ月頃までつわりが重く、入院したほどだった。
いつつわりが治まるか分からず不安だった。
産後も症状が続いているのでご来院。
第一子の時はそこまで大変ではなかった。

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鍼灸院としての診断

【見た目、声からの情報】
かなりお疲れ。声からも目力からも、精気を消費しているのがわかる。
時折大きく呼吸していて、酸素を十分に取り込めていない状況。
浮腫がある。

【問診からの情報】
コロナ禍での帝王切開出産で余計気疲れした。
産後1ヶ月経ってもマタニティブルーが継続している。
金属アレルギー。ヘルニア持ち。

【触れてみての情報】
脈はゆっくりめで弱い。
汗をかきやすいのか皮膚表面がしっとり冷たい。特にふくらはぎから下が顕著。
肩の筋肉固い。

【総合しての診断】
妊娠・出産・子育てでかなりエネルギーを消耗している。
しかし頑張ろうとしてしまうので、気血水が滞ってパンパン。
まずは気持ちを緩めることと、エネルギーを回復させること。
それが整ってから、巡りを改善していく。

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治療方針

【産後鍼灸コース】
ホットストーンの温かさで、沈んだ気持ちを持ち上げるのがメイン。
金属アレルギーの方なので、ツボへのアプローチは刺さない鍼と指を使用。
肩凝り以外あまりお身体に自覚症状は無いので、産後整体は気になった部分のみピンポイントで。

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治療内容

帝王切開の傷でうつ伏せになれないので、背中の施術は横向きで。
腰から肩まで背中全体を流し、腰のツボを重点的に温める。

仰向けは少しリクライニングして、お腹の傷が傷まないよう配慮。
脚を中心にホットストーンで癒す。
足は冷たいけれど、施術すれば温まりやすいタイプ。

最後に座ってもらって背骨の調整。

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施術回数・頻度・期間

当院としては10日〜2週間位のスパンで来てほしいと伝え、10日後に二回目のご来院。

あまり肩を施術していなかったが、肩がとても楽で驚いた。当日は気持ちも楽になっていた。
その後は不安感が強いと弱かった日が半々位だったが、重い日でも来院前程辛くはなかった。

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施術後のケア

不安感が出てきたら足湯することを勧める。
果物が好きとのことなので、積極的に摂って良いと伝える。
産後のお身体で色々トライするのは大変なので、ちょっとずつ取り入れやすい養生法を伝えていく。

二回目は呼吸法を伝えた。

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