フェムケア鍼灸院 小さなオアシスの施術例

足

妊娠中のむくみ、肩こり、浅眠

2021.03.19

これまでの経過

第1子を妊娠している8ヵ月のお母様。
胎児の成長は順調、母体にも大きな異常は無いが、マイナートラブルに悩まされている。
産科には「心配ないので様子を見ましょう」と言われるが一人目の妊娠なので分からないことが多く不安。

妊娠初期からごく少量の不正出血があり、お仕事のストレスがある時によく見られる。
安定期に入ってから脚がむくみはじめ、指もむくんで動かしづらいことも。
肩こりと浅眠にも悩まされている。
鍼灸は初めて。

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鍼灸院としての診断

【見た目・声質からの情報】
体重管理は気を付けているということだが、だからこそむくみが目立ってしまう。腕は朝、足は午後にむくむ。
お肌や髪には艶・ハリがある。
目力があるが、声は小さめ。

【触れてみての情報】
むくみは中程度。お腹が大きくなってきたことが要因と思われる。
脈は力強い部分と弱い部分が混在。

【問診からの情報】
妊娠前は活動的だったが、妊娠後期に入ってからはなんとなく不安で出歩くことが減った。
ぐっすり眠れないことも余計不安になる。

【総合しての診断】
元々の体質としては健康的。しかし妊娠でホルモンバランスも体型も変化し、症状に戸惑っているように見える。

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治療方針

【マタニティコース(鍼灸、ホットストーン、漢方アロマオイルトリートメント)90分】11000円

今ある症状を緩和することと、妊娠中のマイナートラブルの多くは産後しばらく経つと感じなくなることを伝え安心してもらうことが目標。

むくみと肩こりには漢方アロマトリートメントを施し、温めたい部分にはホットストーンを。ふくらはぎから先には流産・早産を促すツボが多くあるので、極力触らない。
鍼は上半身に、特に細いものを数本にとどめる。
喘息持ちなのでお灸は使わない。

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治療内容

まずは横向きになってもらい、肩、背中の施術。肩周りはストレッチをかけながら行う。
腋のリンパが詰まっていたので、肩関節を動かしたり振動を与えたりして解消する。

背中・肩が終わったら仰向けになってもらう。仰向け姿勢が辛いので、ベッドのリクライニングと脚上げ機能で負荷の少ない体勢にする。手にホットストーンを握ってもらい、リラックスを促す。
脚の付け根に振動を与える鍼を使い滞留を除いてから、マッサージ剤でリンパを流していく。ふくらはぎはさっと撫でる程度、腿は圧をかけてじっくり。
腕はハンドとホットストーンでしっかりリンパを流し、水分代謝を高めるための鍼を少し。
仕上げにデコルテ、首、肩にマッサージ剤をつけて、ハンド・ホットストーンを用いてリンパ液を心臓に返していく。

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施術回数・頻度・期間

次回の施術は2週間後。9カ月に入った。施術後1週間程はむくみと肩こりが少なかった。また、気が楽になったためか、夜間目が覚めたとしてもすぐに眠りやすくなった。
腰痛が出てきたということなので、2回目は腰の施術も追加。

3回目もその2週間後に来てもらい、脚の付け根や首のストレッチも行う。

4回目は臨月(生産期)になり、再び浅眠になってきた。安眠と安産のために腰や足のツボをホットストーンで

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施術後のケア

初回はリラックスしてもらいたかったので、ルイボスなどノンカフェインで利尿作用のあるお茶を飲むよう勧めるにとどめる。
2回目にはヨガの姿勢で股関節を柔らかくしむくみ解消に努めてもらうよう伝えた。安産にも重要。
3回目には首のストレッチと腋のほぐし方を伝える。
4回目には手や足湯で安産のツボを刺激してもらった。

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