鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOUの施術例

膝の痛みと腫れ

2023-06-30

これまでの経過

5年前に足の甲を傷めてから、時々膝が痛くなる。今回痛みがひどくなり、腫れてきてしまった。保育園での業務で子供に合わせて動かないといけないのに膝が痛くすぐに動けない。
座ってから立つときや、小走りができない。
膝が曲がりにくいので座るのが大変であったり立つのがまた大変という状態であった。
整形にかかったがとくに治療はなく、湿布をもらうだけであった。

どんどん痛みが強くなってきているので、このまま仕事が続行できるのか不安になり来院された。

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鍼灸院としての診断

右膝が腫れているため、関節自体の曲がりも悪く、体重をかけると痛むのでかばって歩いておられた。
右仙腸関節(骨盤)の外傷性の損傷がみられ、同時に骨盤の関節のゆるみが確認できた。
ご本人も膝がひどく痛くなったあたりから腰がぐらぐらしている感覚がでてきていると訴えられた。

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治療方針

膝痛の場合、膝が原因の場合はかなり少ないので、骨盤・股関節・足首の状態を調べた。骨盤の問題を最優先で除去する。
また、東洋医学的な診察では
「肝虚脾肺実証左から」であった。
これは左側の肝虚が根本的にあり、右側の脾実があることで右膝に痛みがでていると推察される。同時に右肺経実のため、右腕はしびれたような症状がでておられた。

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治療内容

骨盤の問題を最優先で除去した。その直後から腰のぐらぐら感はなくなり、8横指開いていた膝の殿踵間距離(膝を曲げた際の踵とお尻までの距離)は4横指まで曲がるようになった。
その後膝自体の整復を行い、腫れは残るものの痛みはなくなった。

肝虚に対して補い、より軽くなったとのことで治療を終えた。

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施術回数・頻度・期間

4日後の二回目来院時には、膝の腫れがひき、痛みも感じなくなっていた。ただ、足裏の重い感じがでており、膝の曲がりも完全ではなかったので、同様の施術を行った。

回を重ねる毎に良くなられ、膝自体は正常化され、痛みもなくなった。右股関節の動きだけもともと良くないようなので、再発しないよう定期的にメンテナンスされている。

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