鍼灸院はりーの施術例

左の腰から足が痛い

2020-01-15

病院での診断

腰部椎間板ヘルニア

これまでの経過

既往歴:4年前に腰部椎間板ヘルニアの手術

現病歴:学校卒業後、就職の後仕事をしていたが立ち仕事がメインの職場であり、普段から仕事の直後は腰が重だるく、日によっては痛みも伴っていた。
最近は仕事の途中でも腰に違和感がでるようになったので来院。

続きを見る

鍼灸院としての診断

腰部のヘルニアの既往があったので、詳しく問診と検査をしていくと、左のL4領域の感覚の低下と腱反射の減弱、さらに片足でうまく立てないなどの神経および、筋領域の反応が見られた。
運動習慣はほぼ皆無で、長年運動の習慣はなかったとのこと。
さらに長年の立ち仕事が誤った姿勢を作り、特に左腰部に負担がかかるようになっていた。
脈診では腎と心包の脈が虚していたので、代謝の悪化やストレス過多の反応として筋の緊張が常態化している可能性が考えられた。
以上から椎間板ヘルニアが関連した神経・筋活動低下症状による腰部の筋緊張異常による腰痛と判断した。

続きを見る

治療方針

椎間板ヘルニアが一種の要因にはなっていると考え、L4領域のサブラクセーション、筋緊張の緩和を目的に局所的ではなく、全体のFasciaを調節する目的で腎経と心包経の経穴にも鍼治療を行う

続きを見る

治療内容

初回
鍼が初めてとのこともあり、響きは最小限で筋のトーンが髙くなっている箇所を重点的に施術を行った。

置鍼は10分程度。

さらにL2-4にかけて椎骨が左方変異し、正常に可動していなかったので、アクティベータによるⅠb刺激を行った。

2-4回目
2回目の段階で、初回よりもだるさと痛みが3割ほど減っているとのことだったので、治療エリアの判断は間違えてはいなだろうと考え、そのまま治療を続行。

4回目の段階では痛みはほぼなくなって次回からは運動療法をしてみましょうと提案

5-8回目
来院の度に脈診と神経学的検査を行い、神経反応も筋緊張の異常も少なくなっていることを確認。
本人もかなり調子がいいようなので、8回目にて施術終了となった。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

診療回数→8回
診療頻度→週1回
期間→2ヶ月

続きを見る

施術後のケア

以下すべてできるような体調の場合

SPO2低下が見られたので腹式呼吸を意識して行うように指導した。
ウォーキングや水泳などの有酸素運動もとりいれてもらい、運動の習慣をつくるようお願いをした。

続きを見る