鍼灸ひより堂の施術例

のど

喉が詰まった感じがする

2020.01.20

病院での診断

ヒステリー球

これまでの経過

30代の頃に仕事上の人間関係が原因で、何事に対しても積極的になれないことが増えてきたそうです。
首や肩の凝りが酷く、毎週のようにマッサージに通いましたが、その場は楽になるけれど、暫くすると同じ状態になる繰り返しでした。

結婚後退職して症状は落ち着きましたが、パートに出るようになり、再び同じような症状と、喉元の詰まりが気になるようになってきたそうです。
咳ばらいをして取り除こうとしても、その固まりは一向に動かず、喉元の苦しさは続きました。

精神的な落ち込みもありましたが、精神科には行きたくなかったので、近所のクリニックを受診したところ、ヒステリー球と言われ漢方薬を処方されました。

漢方薬を飲んでも症状が変化しなかったため、ネットで検索したところ、鍼灸治療でも効果があることを知り、来院されました。

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鍼灸院としての診断

長期的なストレスは、自律神経が乱れる原因となり、胃腸や食道の働きにも影響を与えます。
消化器官に問題が起こると、ものを飲み込みづらくなることや、引っ掛かりが出ることがあります。

喉元の異常感は、漢方的にも梅核気と言われ、古くから鍼灸の適応症とされてきました。
梅核気の場合にも、ストレスが原因で、気の巡りが悪くなることで起こるとされています。
やはりストレスは大きな要因のようです。

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治療方針

自律神経を整えて、内臓機能が正常に働くようにします。
自律神経が適切に働くようになると、内臓機能も適切に働くようになり、喉元の異常感も改善されます。
また脳内物質の分泌がスムーズになるように、ストレスに効果があるとされるツボも使用することにしました。

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治療内容

自律神経をコントロールするには、大きく二つの方法を取ります。

1.自律神経を局所的にブロックする
2.自律神経をコントロールする脳に働き掛ける

1の場合には、局所的に症状が出ている部位や、その近くに対して施術を加えます。
今回の場合には、喉元の異常感ですので、首や喉元にごく浅い鍼を施します。

2の場合には、敏感で脳に影響を与えやすい、手足のツボに鍼をします。
今回の場合には、特にストレスによく働くツボを選択しました。

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施術回数・頻度・期間

週1回の施術を基本として、3か月を目途に施術を開始しました。
3か月ごとに施術頻度を見直し、生活に支障なく通院できる環境を話し合いで決定しました。
約半年後からは、月に1回程度としました。

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施術後のケア

ストレスは知らぬ間に溜まってしまうため、定期的にストレステストで数値化するなどして、自分のストレスを認識してもらうようにしました。
通院が安定剤代わりになっていますので、完全に通院を止めることなく、仕事に支障のない範囲で通院して頂いています。
生活のリズムは大事なため、休日もあまり寝過ぎないように、決まったリズムを守って頂いています。
少し通院期間が開いてしまった場合、ニュースレターなどでご連絡を取らせて頂いています。

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