鍼灸ひより堂の施術例

婦人科

人工授精を成功させたい

2020.03.26

病院での診断

多嚢胞性卵巣症候群

これまでの経過

30代になってから結婚したため、
少しでも早く妊娠をしたいと考え、
婦人科で不妊治療を開始した。

エコー検査で多嚢胞性卵巣症候群を指摘されたが、
多少の生理不順はあるが、
排卵自体はしている。

妊娠を早める為、
次周期で排卵誘発剤を使用して人工授精を予定。

続きを見る

鍼灸院としての診断

血液検査を見せて頂いた結果、
多少LHが高いため多嚢胞性卵巣症候群の傾向はあるけれど、
完全に排卵していないわけでは無さそうでした。

ご本人の強い希望があり、
来院時には既に、
1か月後の人工授精をすることが決まっていました。

仕事柄ストレスを溜めやすい環境にあり、
多嚢胞性卵巣症候群ということもありましたので、
気血の流れがかなり悪いことは気になりました。

冷え症や腰痛を抱えていたため、
血行不良が原因での妊孕性の低下も気になりました。

続きを見る

治療方針

1.卵巣に流れ込む血流を増やし、卵胞の成長を促す。

 自律神経を調整し、卵巣に流れ込む血流を増やすと、
卵胞の成長がスムーズになります。
多嚢胞性卵巣症候群の方は、
十分に卵胞が成長しないため、
排卵誘発剤の効果が出ない場合もありますが、
鍼灸を併用するとより排卵しやすくなります。

2.ストレスを緩和して、ストレスホルモンの影響を減らす。

 多嚢胞性卵巣症候群の方はストレスを感じやすい傾向があるため、ストレスホルモンが分泌されやすくなります。
ストレスホルモンには、性腺刺激ホルモンの分泌を抑制する働きがあるため、脳に掛かるストレスを鍼灸で緩和することで、ストレスホルモンの分泌を抑制することが出来ます。

3.不快症状を取り除き、妊孕性を高める。

 肩こりや腰痛、冷え症などの身体的な不快症状は、2のストレスホルモンの分泌や、血行不良に繋がります。
鍼灸治療でこうした症状を無くしていくことで、妊娠しやすい状態に近付きます。

続きを見る

治療内容

腰痛や肩こりに対しては、局所的な施術をしました。
固く緊張した筋肉をほぐすことで、疲労物質を無くして不快症状瘀取り除きました。

また子宮や卵巣の血流を増やすツボ(腹部、腰部、下腿)を刺激して、卵胞の成長を促し、着床しやすい子宮内膜を育てる施術を行いました。

同様の施術を人工授精の当日まで行い、
更に妊娠判定まで続けました。

本来は妊娠13週まで続けますが、本人の希望もあり、
妊娠判定を頂いたところで施術を終了しました。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

頻度:週1回
期間:約1か月(5回)

続きを見る

施術後のケア

自作の妊活ブックにより、妊活の指導をしました。
また妊娠判定後も、健康便り(ニュースレター)を送付させて頂きました。

続きを見る